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藤浪が今季初勝利、プロ初アーチ! 6連勝!

藤浪の好投と12安打で8得点をあげた打線が噛み合った阪神が、鮮やかに6連勝を飾った。

広島先発・野村から初回2四球で一死1・2塁とした阪神だが、ゴメス・マートンが抑えられて先制機を逃す。

今季未勝利の阪神先発・藤浪は2回裏 先頭4番エルドレッドに内角低めの真っ直ぐを叩かれた左中間への4号ソロで1点を先取された。それでも、球威は十分で5回まで6三振を奪うなどカープ打線を2安打に抑え、しっかりとゲームを作った。

3回表 阪神は上本の右前安打と鳥谷四球で再び一死1・2塁とすると4番ゴメスが内角球を中前に弾き返して直ぐに追いつく。「シュートで詰まらされたんだけど、いいところに落ちてくれたよ。ラッキーだったね!」と同点打のマウロ・ゴメス内野手は話した。カープ野村は制球に苦しみ、4回で97球とスタミナを消耗して行く。

5回には一死後、大和と鳥谷が連続二塁打を放ち、阪神が勝ち越す。さらに二死1・2塁から6番新井良が変化球をセンター右へ2号3ランを運んで、5対1とガッチリ主導権を握った。

今季3打点目の鳥谷 敬内野手が振り返る。「打ったのはチェンジアップ。ゴメス・マートン・良太が好調ですし、後ろへ繋いで行くという気持ちで打席に入った。甘く入って来たボールをしっかりと捉えることが出来た」。新井良太内野手も、「なんとか打ちたい!という気持ちで打席に臨んだ。晋太郎を援護したかったし、打ててよかった」と高揚感いっぱいに話している。

6回には広島2人目のルーキー九里から藤浪が、センター右へ嬉しいプロ初本塁打!「無我夢中だったので、よく覚えていない。自分でもびっくり」の一発だった。藤浪はその裏にキラの適時打で1点を許すが、7回104球を投げて4安打7三振2失点と役割を果たして降板した。

試合は7回に上本の左前2点適時打で駄目を押した阪神が、安藤・筒井と繋いで8対2の大差で広島との初戦を白星で飾る。

自らのプロ初アーチで今季初勝利に花を添えた藤浪晋太郎投手は、ヒーローインタビューで饒舌になった。「(チームの良い流れを)消さないように投げようと思った。援護点をたくさん貰えて野手に感謝したい。(本塁打は)振ったらタマタマ当たってくれてラッキーだった。1・2試合目で不甲斐ない投球をしたので(今後は)失敗を取り返せるようにチームの勝ちに貢献していきたい!」。

「(藤浪は)初回から腕が振れて変化球も低めに決まって内容が良かった。(鶴岡とのコンビは)ファームで一度組んで良かったし、勝ててなかったのでリフレッシュの意味合いもあった」。和田 豊監督も先発3本柱の揃い踏みに上機嫌だ。

「(5回二死2塁からマートンが歩かされた後の)新井良太の一発が大きい!」。ここまで29打点のマートンがノーヒットと沈黙したものの前後の打者がカバーした事も指揮官を喜ばせた。昨季終盤から負け続け、CSでも惨敗した広島との対戦で「最初が取れて良かった!」は、正直なところであろう。