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最後まで井納を捉えきれず
DeNA先発・井納を最後までとらえ切れなかった。7回まで散発3安打。8回に代打・今成がソロホームランを放ち、9回も一死一、二塁と攻め立ててマウンドから引きずり下ろしはしたが、代打・関本が2番手・三上の前に併殺に倒れてゲームセット。1対3で敗れた。
結果的に、先発・能見の序盤の失点が響いた。初回に1点、3回に2点。4回から8回までは2安打無失点に抑えただけに、もったいなかった。ここ2試合、ゲーム終盤に失点していた能見は、「終盤に点を取られる方が、まだ試合になる」と反省。中西投手コーチは「序盤はだるそうな感じで投げていた。下（半身）に力も入っていなかった。三振は取っていたけど、そんな感じじゃなかった」と、能見らしくない投球に首をかしげた。
それでも8回3失点だから、先発としてゲームは作ったといえる。打線の援護さえあれば……という試合だった。5月に入って得点力が急降下している打線だが、特に深刻なのは四番・ゴメスか。きょうも4打席凡退。外角へ逃げていく変化球にやられている。
「ボール球にバットが止まらなくなっているね。状態が落ちていることもあるけど、そういうときこそ、ストライクゾーンの再確認が必要。状態が良くないときにストライクゾーンを広げても、打てるわけはないからね」
和田監督は試合後、そう話した。交流戦前最後の3連戦。最下位チーム相手に3連勝を狙いたいくらいだったが、大事な初戦を落としてしまった。首位・広島は巨人に快勝。またゲーム差を4に広げられた。これ以上、引き離されたくない。
