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岩田が粘りの投球!昨夜とは一転1-0で勝利!
昨夜のように打ち勝つゲームもスカッとしていいけれど、1対0の勝利もまた格別だ。
初回、ゴメスの適時打で挙げた1点を、岩田-梅野のバッテリーが守り抜いた。8回は福原、9回は呉昇桓がマウンドに上がったけれど、きょうの殊勲者は先発バッテリーと言っていいだろう。
岩田は2回以降、ピンチの連続だった。7回以外は毎回、得点圏に走者を背負ったが、たとえ三塁に走者がいても、梅野は怖がらずにフォークを要求、岩田も低めに制球し、要所で狙って三振を奪った。
その攻めができたのは、梅野がワンバウンドのボールをしっかり止めたからだ。「止めてくれると思っていた。思い切り投げられた」と岩田。梅野は「ピンチで1つやると(後ろにそらすと)、自信をなくすし、怖くなる。前にはじくのはいいので、気持ちを出して止めに行きました」と振り返った。
岩田は今季、“テンポの良さ”を好投につなげてきた。しかし、きょうは「ランナーを出すと、同じリズム、同じテンポになっていたので、ボール球を使いながら、しっかり投げました」と、単調にならないよう心掛けた。「ヤクルトに限らず、ランナーが出たら止まらない打線が多い。今までは、その流れに負けていたので」。反省を生かしたピッチングだった。
「いま、マウンドで投げられることに感謝しながら、楽しみながら投げられました」
岩田は取材の最後に、自ら口を開いてこう言った。2ケタ勝利を挙げたのは、08年の一度きり。10年には左ヒジを手術してシーズンを棒に振り、11年以降は9勝13敗、8勝14敗、2勝5敗…。「今年ダメならユニフォームを脱がなければいけない」という覚悟を決めて、今シーズンに臨んでいた。その思いがあふれ出たのだろう。
先発3本柱が思うように勝ち星を伸ばせないなか、岩田の存在がどんどん大きくなっている。