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ゴメス&マートンがアベックアーチ!

最後はヒヤヒヤさせられたが、何とか1点差で逃げ切った。これで7連勝。7月はいまだ負けなしで、一時、借金生活に入っていたのがウソのように、貯金を5まで増やした。

助っ人2人のアベックホームランが効いた。まずはゴメス。鳥谷の適時打で1点を勝ち越した3回、広島先発・久里のフォークをとらえて、レフトスタンドに突き刺した。

「打った瞬間に行ったと思える当たりで、気持ちよかったよ」

ゴメスが自画自賛した打球は、いつもの浜風とは逆の、レフトからライトへ吹く風をものともしなかった。

マートンも負けてはいない。5回一死一塁から2番手・河内に対して、1ボールからのファーストストライクをジャストミート。左中間スタンドまで運び、点差を広げた。

「ちょっと高めの球だったけど、きのうも対戦しているピッチャーだったからね。打席の中で前の方に立って、逆方向を意識していたのが、結果的にホームランになったよ」

2人はマルチヒットを記録したが、好調なのは助っ人だけではない。打線全体が活気づいており、きょうも1回から7回まで毎回安打。連続イニング安打を27まで伸ばし、日本記録を樹立した。

「選手の頑張りだよ。選手を褒めてあげたい。みんながボールに集中して、勝つために打っている。(27イニングで)途切れたけど、選手は勝つことの方がうれしいからね。これからも、勝ちにつながる点を取ってほしい」

5点リードが一転、1点差まで詰め寄られただけに、関川打撃コーチも好調な打線より“勝利”を喜んでいた。