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満塁斬り!歳内がプロ初勝利
四番・ゴメスと捕手・梅野以外にも「勝利の使者が」いた。2番手で登板した歳内だ。
2年ぶりに先発した二神が、初回に一死も取れないまま2点を奪われた。しかし、その裏、今成、鳥谷、ゴメスの3連打で1点を返す。二神は2回、3回に立ち直りの兆しを見せるも、4回にボール先行の投球になり、1失点。再び流れはヤクルトへ……。ここでチームを救ったのが、無死満塁からマウンドへ上がった歳内だった。
「先頭がピッチャーで打つ気のない感じだった。1球も(バットを)振らずだったので、緊張がほぐれました」という歳内は、続く山田を空振り三振、森岡を二塁ゴロに打ち取り、ピンチを切り抜けた。ストレートは自己最速の147キロをマークし、武器のフォークも冴えた。
「中継ぎの経験はほとんどないけど、カープ戦(27日)で経験できたのは大きかった。前の試合より落ち着いて投げられました」
前回も一死満塁のピンチをしのいでおり、これで2試合連続の満塁斬りだ。
歳内の好投に打線が応える。その裏一死から、伊藤隼の四球に梅野がヒットで続き、代打・新井良は三塁ゴロ併殺のはずが、相手のエラーでまず1点。なおも二死二塁と走者が残り、上本の四球を挟んで、今成に同点適時打、鳥谷に勝ち越し適時打が生まれた。
和田監督は連敗ストップの立役者に、文句なしで歳内の名前を挙げた。
「簡単に抑えられない場面だけど、春先とは球が全然、違う。マウンドでおどおどしなくなったし、状態は非常にいい。あれで流れが来た」
監督に絶賛された歳内は、プロ初勝利を手にした。
「支えてくれた人はたくさんいる。高校時代の福島の人とか。1人ではここまでこられなかった。感謝しきれないです。自分の仕事を見てもらうのが恩返しになると思うので、これを続けていきたいです」
3月中旬に入籍し、4月には長女も誕生。ウイニングボールは何よりのプレゼントになるだろう。