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今季ワーストタイとなる13失点を喫する
6試合連続2桁被安打で今季ワーストタイの13失点…猛虎投手陣が崩壊した。
前回(7月31日 甲子園)8回1失点と抑えられた東京ヤクルト先発・村中に対して2番に今成をライトで起用、新井貴を6番に据えた阪神は初回、今成・ヒットに鳥谷・四球で作った二死1・2塁から初球変化球を合わせたマートンの中前適時安打で先制する。「積極的に行こう!と思っていた。高目に浮いてきたボールを逃さずに打ち返すことが出来たよ!」とマット・マートン外野手は振り返った。
阪神は4月以来今季3度目の先発・歳内だが、1回裏 先頭・山田の飛球をセンター伊藤隼とライト今成が交錯する(記録は右飛)連係不安な立ち上がり。それでも3者凡退で滑り出す。3回には山田の右二塁打で二死2・3塁とされるが、2番 上田を変化球で空振り三振に仕留めた。
4回表 阪神はマートンの右中間二塁打と新井貴・死球、 伊藤隼・・犠打で一死2・3塁となるが、梅野・歳内が凡退。打順の巡り合わせもあって、追加点を取れない。その裏ヤクルトは、一死1・3塁から6番 畠山の左前適時安打で追い付くと、続く森岡が内角直球を引っ張って風にも乗せた右越えの2号3ランを放って一気に勝ち越した。
この後 また走者が出てベンチは榎田を送ったが、二死満塁から3番 川端に一塁線突破の走者一掃二塁打を浴びて、7対1と大差をつけられてしまう。歳内宏明投手は3回2/3(85球)7安打3三振2四死球6失点。「今日は悪くもなく、良くもなくだった。4回のピンチの場面を最少失点で粘り切れず、早い回でマウンドを降りることになり申し訳ない。森岡選手に打たれた本塁打が全てだと思う」と話し、うなだれた。
榎田は続く5回二死から走者を背負うとまたリズムを崩し、満塁となったところで左肩の違和感を訴え急遽この日再び昇格したばかりの金田と交代するが、その金田の暴投で更に失点を重ねる。6回表に代打・新井良の中前適時安打で2点を返した阪神だが、その裏4人目・高宮が雄平にライトスタンドへ特大の17号3点本塁打を浴びて、とどめを刺された。
3連戦で2度目の二桁失点となった阪神投手陣に対して、この後も山田20号ソロなどで加点したヤクルト打線は16安打を放ち、8試合連続2ケタ安打の球団新記録を樹立した。
9回表 マートンの中犠飛で1点を返した阪神だが、焼け石に水。13対4と大敗して、長期ロード最初のカードは負け越しに終わる。大敗の中で、今成・マートンは3安打と気を吐いた。
「(歳内は)走者がいない時は良いんだけど…。(梅野の配球について)走者が出ると完全に絞られて打たれてた。流れもあるけど、ちょっと取られ過ぎだよね!」。3試合で31失点を喫した和田 豊監督は、開幕直後の状況と重ね合わせ、気持ちの切り替えを強調している。
「一発を余分なところで…!(森岡への)あの1球が失敗だった」。 またしても苦い思いを味わわされて、ルーキー梅野隆太郎捕手の反省ノートには、この日も長い記述が書き加えられた事であろう。