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4点リードを守りきれず 福原が痛恨被弾
じわじわと迫られ、とうとう引っくり返された。
開始直前の豪雨により、前夜に続き約30分(29分)遅れでスタートしたが、阪神はDeNA先発・モスコーソから初回2四球1安打で一死満塁として、マートンの右越え適時二塁打と福留の中前適時安打で、いきなり4点を奪う。モスコーソは1回だけで40球を要し、前途多難を思わせる立ち上がりだったが、その後はすっかり立ち直った。(モスコーソは、5回 99球を投げて、5安打4三振2四球4失点)
「打ったのはストレート。満塁だったし、積極的にファースト・ストライクから自分のスイングをすることを心掛けていた。初回からランディを援護できてよかったね」。先制2点二塁打のマット・マートン外野手が振り返る。やはり、2打点を稼いだ福留孝介外野手は、「とにかく後ろへ繋ぐことだけを考えていた」と言う。
阪神は、中4日でメッセンジャーが先発。メッセンジャーも1回裏桑原に死球を与えるなど乱調で一死満塁とされるが、5番 筒香をフルカウントから153km/h直球で空振り三振。続くバルディリスは三飛に打ち取り、何とか凌いだ。だが、2回には二死から投手のモスコーソにヒットを許し、続く1番 石川に左越え適時二塁打を浴びて1点を失う。更にヒット・四球で二死満塁となったが、4番 ブランコは辛うじて二ゴロに抑えた。
2回以降 本来の投球を取り戻したモスコーソに対して、制球に苦しんでピリッとしないメッセンジャーは、5回裏 ブランコ・筒香・バルディリスに3連打を浴びて無死満塁とされて7番 柳田に押し出し死球。
一死後 代打・後藤にも四球を与えて1点差と迫られる。続く梶谷の打球はヒット性だったが、センター大和のダイビング捕球に救われたメッセンジャーがリードを保ったまま5回を乗り切った。ランディ・メッセンジャー投手は、5回(120球)9安打4三振5四死球3失点。「毎回走者を出してしまい、リズムの悪いピッチングになってしまった。もっと長いイニングを投げ切らないといけなかった」と反省している。
阪神は6回からリリーフ陣を投入するが、二死1塁で高宮からバトンを受けた3人目の松田が、バルディリス・四球の際に暴投もあって1・3塁となり、7番 柳田に直球を狙われた左前適時安打でとうとう同点とされてしまった。
猛虎打線は長田-三上-加賀と繋ぐDeNA救援陣に沈黙する。防戦一方となった阪神は、8回裏 福原がDeNAの若き大砲・筒香に真っ直ぐを右中間スタンドへ20号ソロを運ばれて、遂にリードを許す。更に連打・四球で一死満塁となったが、後続は打ち取った。
9回表 阪神は、先頭 福留の左二塁打、俊介・犠打でDeNA5番手・国吉から一死3塁と同点のチャンスを作ったが、代打・西岡は空振り三振。関本が歩かされて、上本に最後の望みが託されたが、三ゴロに倒れて万事休す。ピンチを脱したDeNA・国吉は、嬉しい初セーブ。今季6敗となった福原は、通算100敗目を喫している。初回の4点を守れず、5対4と痛恨の逆転負けで阪神が痛すぎる星を落とした。
素晴らしい先制劇の後が続かなかった猛虎打線に対して、倍の14安打を放ったマシンガン打線。残塁17ながら、最後まで諦めない気持ちが逆転を生んだ要因だろう。残念ながら、阪神は相手の気迫に飲み込まれてしまった。2位広島とは再び2・5差に開き、残りは5試合。「全部勝つ!と言う事で行かないと・・・!!」。追い詰められた和田 豊監督は、地元・甲子園で最後の意地を見せる決意を示していた。