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4番・原口の本塁打など新打線が爆発
緊急事態を一丸となって乗り越えた。佐藤輝はファーム再調整となり、大山と森下はベンチスタート。得点力アップ、現状打破のため岡田監督は本来の中軸を欠くオーダーを組んだ。1番・井上、4番・原口、5番・糸原と並んだ新打線は中日投手陣に容赦なく襲いかかった。
まずは初回、井上の四球と中野の安打でチャンスを作ると原口の放った打球が相手の失策を誘い1点を先制。さらに糸原もしぶとくレフト前に適時打を放ち、試合の主導権を握った。
「先制した直後でしたが、自分も後ろへつなぐ意識をもって打席に立ちました。会心の当たりではなかったですが、タイムリーになってくれてよかったです」
2点リードの4回には梅野と西勇の適時打で2点を加え、さらに1死満塁から中野が鮮やかな流し打ちで左中間を真っ二つ。「良い流れで回ってきたので、その流れに乗って打つことができました」という2点適時打2塁打で加点し6点のリードを奪った。
これまで好投しながら打線の援護に恵まれていなかった西勇はテンポよく中日打線を打ち取った。3回のバント処理では好フィールディングで2塁封殺。セカンドの中野もライト前に抜けそうな打球に追いつく好プレーでアシストした。防御率1.27を誇る右腕は5回に2点を返されるがその後のピンチをしっかり踏ん張った。
すると打線は6回、中野の安打と近本の四球で走者をため原口がレフトスタンドへ今季1号本塁打を放った。
「甘いボールを一振りで仕留めることができました。点を取られた後だったので直ぐに取り返すことができてよかったです」
2点の追い上げを許した直後に3点を取って突き放す。4番の一撃で9-2とリードを7点に広げた。
西勇が6回2失点と先発の役割を果たすと7回は富田、8回は岡留が無失点リレー。9回もピシャリ、とはいかなかったものの大量リードを生かして逃げ切りに成功。今季初白星で14年連続勝利を挙げた西勇は「テンポを意識して最少失点で乗り切ることが出来て良かったと思ってます。今日は両親も観に来てくれているので両親の前で勝つことが出来て良かったです」と喜んだ。
2カード連続勝ち越しで貯金を5とし首位浮上。順位だけでなくチーム状態も上げる戦いを明日からの甲子園でも継続したい。