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2016.10.29
1日1000スイング!

晴れやかな青空が広がる安芸市営球場で29日、秋季キャンプがスタートしました。

今キャンプの練習開始時間は、昨年より45分早い9時15分。全体練習の前に、野手は3班に分かれて、それぞれ打撃練習とウエートトレーニングを約1時間10分行いました。

「どうせやるなら、フレッシュな状態できちっとやろうと。トレーニングを重視したいという考えから、そういう順番になった」と、金本知憲監督は『朝ウエート』導入の意図を説明。きょうウエート班に入った高山俊外野手は、「朝にウエートをしてから練習に入るのは初めて」と新鮮な気持ちでキャンプ初日をスタートさせたようです。

打撃練習の班は、1人400スイングを目標にティーバッティングを敢行。スピードをつけるためには750gまでの軽いバットを、力強いスイングをするためには1kgちょっとの重いバットを、と目的に合わせて2本のバットを用います。

朝のティーでは400スイングでしたが、一日の目標スイング数は1000。

「最低1000は振って帰る。数の目安だけどね。闇雲にやってもダメだけど、闇雲にやらないといけない時もある。1000に足りないと思ったら、夜間練習はないのでホテルでスイングするとか」と、片岡打撃コーチは『振る力』を徹底的につけさせる構え。「シーズン中はメンタルな疲れが多いけど、今は体力的なことだけ。各自で追い込んでほしい」。若手野手たちを鍛え上げます。

投手陣は、キャンプ参加の14名全員がブルペンに入り、投球練習を行いました。

金本監督もブルペンへ足を運び、「特に目に留まった」という横山雄哉投手と望月惇志投手の投球時には打席へ。「打ち返す気持ちで立ったけど、速いなという感じがあった。力をつけてきたなという印象」と、その成長に頬を緩めます。「望月は正直ばらつきがあるけど、その中で、抜けた球でもスピードがあるし重さもある。コントロールミスしても、球の勢いで抑えられそうなイメージ」と話し、19歳右腕の台頭に期待を寄せました。

ブルペンの投手陣には、高代ヘッドからの視線も。「牽制のチェックを、ランナー目線でお願いして。ワンパターンにならない牽制、殺せる牽制をね」と指揮官は明かし、テーマである『牽制、クイック、投内連係』への取り組みを示しました。

高代ヘッドから指導を受けた青柳晃洋投手は、「『ターンのスピードはそのままでいいから、ステップをしっかりしろ。安定性を求めたほうがいい』と言われました。四球などでランナーを出すことが多いので、しっかりやりたい」と意欲を見せています。

気温が27℃まで上がった安芸の球場を訪れたファンは、2300人。グラウンドもスタンドも、活気にあふれたキャンプ初日となりました。晴れ渡っていた空も、選手たちが球場を後にする頃には真っ暗に。長い一日を終えた選手たちの顔には、疲労と共に充実感が漂っていました。

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