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2016.10.31
厳しく明るく、階段のぼり

秋季キャンプ3日目の31日、安芸は曇り空でしたが、グラウンドでは熱気ある練習が行われました。

この日は、『4スタンス理論』の提唱者でありスポーツ整体師の広戸聡一氏が、今春キャンプに引き続いて臨時講師を務め、選手たちを指導。人間の体の動きは4つに分類され、そのタイプに合った動きをすることで力が発揮されるという理論の下、レクチャーが為されました。

投手陣はサブグラウンドで、体を動かしながらの実演講義。ストレッチのような動きですが、指導を受けた望月惇志投手は「ストレッチというより、野球の投げるフォームを意識して。上半身を脱力してリラックスした状態で、自然と体を使うための準備です」と説明します。4スタンス理論については「高校の頃から知っていた」といい、「少しでも自分のためになれば」と貪欲な姿勢を見せました。

野手陣では、原口、高山ら6選手が打撃練習中に指導を受け、それぞれのタイプによる力の出し方を学びました。

夜には宿舎で講習会が開かれ、板山祐太郎外野手は「知識が増えれば幅が広がる。何事も向上心を持ってやりたい」と意欲を持って臨んでいます。

その板山は、今キャンプから本格的に内野手の練習を始め、二塁に挑戦中ですが、この日の投内連係で初めて遊撃のポジションに入りました。小学生以来という遊撃でしたが、「ショートのほうが送球距離が長いので、いい練習になりました。思っている以上にできました」と手応えを口に。

常々、金本知憲監督は「難しいところからやらす」と提言。それを受けて久慈内野守備走塁コーチは、「内野のポジション4つある中で、イメージ的には二遊間が一番難しい。ショートで入れてみてどうなるかな」と板山を遊撃に。「意外とできた。(遊撃を)できないことはないよ。派手さはないけど、しっかり捕ってしっかり投げる」と堅実性を高評価しました。

「内野の要ですし、まだそこまでの守備力はないけど、常に試合に出られる守備力と打力をつけていきたい」と意気込んだ板山の可能性は、ますます広がっています。

午後には投手陣が、安芸キャンプ名物『階段のぼり』に挑みました。

サブグラウンドとメイングラウンドをつなぐ88段の階段を、一気にダッシュ。伊藤敦規トレーニングコーチは、「タイムを計って、14秒以上ならプラス1本、下2桁が参加投手の背番号ならマイナス1本、僕の背番号の91なら『ジョーカー』ってことでプラス1本」と、ニヤリとしながらルールを説明します。

1人1本のぼるごとに、「12.50!」「13.91!」とタイムが発表され、「よっしゃ〜」の歓声や「やってしまったぁ」の叫びが…。個人で競うのではなく連帯責任のため、投手陣みんなで大盛り上がりです。

苦しさに顔を歪めながらも、楽しい笑い声が。『厳しく、明るく』鍛え上げます。

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