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2016.11.1
執念で罰走回避

キャンプ第1クール最終日の1日、初の紅白戦が行われました。

無死一・三塁、一・二塁、二・三塁からの特別ルールで、六回まで。負けたチームには罰走リレーが課せられるとあって、真剣勝負です。

登板した6投手の中で、金本知憲監督が「真っすぐは一番良かったんじゃないかな。後ろから見ていても、ベース上で失速しない」と高評価を与えたのは岩崎優投手。

紅組の2番手として、無死一、二塁の設定からの2イニングスを投げ、打者6人に被安打1、1失点でマウンドを降りました。

岩崎本人も、「真っすぐは良かったと思います」と納得の表情。今キャンプで習得中のフォークも投げ、梅野からは空振り三振を奪いましたが、その感触は「まだまだ」。「(捕手の)坂本に訊いたら、梅野の三振以外のフォークは落ちが早かったと言われたので」と、精度を上げていくつもりです。

来季からは中継ぎに転向することが決定。無死一、二塁の設定からの登板は、シーズンに向けての良い経験に。

藤井コーチから「(最初の打者の)江越がバスターに切り替わったところで、1つ牽制を入れるとかしたほうがいい」とアドバイスをもらったことを明かし、「シーズンだと極限の場面。ポンとストライクを投げるのではなく、相手の作戦を探ったり、周りを見られるように余裕を持てれば」と、課題を挙げました。

セットアッパーとして「目処は立った」と指揮官。七回、八回をビシッと抑える頼れる左腕となるために、岩崎がスタートラインに立ちました。

打者では、横田慎太郎外野手が、2打数2安打2打点と気を吐きました。

10月に参加したフェニックス・リーグでは、全11試合に出場して打率.231と絶不調。金本監督も「フェニックス・リーグの成績がウソのようだね」とびっくりです。

この日の第3打席は、最終回、無死二、三塁の設定からの一死一、三塁の場面。松田から右前へ適時打を放ち、7対7の同点に。

「(罰走の)ランニングがかかっていたのでプレッシャーもあったと思うけど、いいところで執念と思い切りの良さを出してくれた」と金本監督は称えました。

初回は死球を受けて倒れこみましたが、すぐに立ち上がって一塁へ。「『大丈夫!』ってね。正直、ああいう選手は優先させたくなる」と、その姿勢にも指揮官は目を細めます。

初回には、積極的な好走塁で、足でのアピールも見せました。

紅白戦は、7対7の同点で終了。

「ランニングがかかっているから、執念と声が出ていた。選手に作戦を任せていたから、すごく相談していたしね。これぐらいの執念と声、どうしても勝つんだという姿勢を、シーズンでも見せてほしい(笑)」

選手たちの執念を感じ取った金本監督は、同点なら全員にリレーが課せられるところを免除に。紅白戦終了後、グラウンドで円になって反省点を聞いていた選手たちは、最後に指揮官からリレー免除を告げられると、大歓声を上げていました。

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