- 藤井彰人選手が現役引退を発表
- 2015年10月13日 更新
13日(火)、藤井彰人選手が今季限りでの引退を発表し、同日、球団事務所にて会見を行いました。
藤井彰人選手会見コメント
本日はお忙しい中お集まりいただきありがとうございます。
今年で引退することになりましたことをご報告させていただきます。
―今のお気持ちはいかがですか?
少し寂しいです。
―その寂しい思いはどこから?
優勝できなかったことと、現役生活をもっとできたらよかったなという気持ちと…複雑ですが。
昨日終わって、本当に最後になってしまって寂しいです。
―後ろ髪引かれる思いがありながら、引退を決断された理由は?
去年、一昨年くらいからですかね。怪我も多かったですし「現役が終わる」ということを頭においてプレーしていましたし、毎年毎年そういう思いでやっていました。また体も一つの原因ではあります。
―決断されたタイミングは?
9月に球団の方と話をさせてもらって、自分でそういう風に決めました。
―それは、怪我というところが大きいですか?
今年は一軍にずっと居させていただきましたが、そうですね、体の部分が大きいですね。
―引退を相談された方はいらっしゃいますか?
妻と子供に、相談というか報告しました。
―何と伝えられましたか?
今年で辞めるわという感じです。
―その時のご家族の反応は?
気さくに対処してくれましたけど、泣いちゃいました。
―近鉄、楽天、阪神と3球団でプレーされましたが、一番印象に残るプレーは?
いろいろあり、1つは難しいですが、3球団すべてが思い出になっています。
特にたいした活躍もできなかったのであまりそういうのは無いのですが、勝ったり完封したときにピッチャーと握手したり、ハイタッチしたり喜びを分かち合えたことが嬉しい思い出です。
―最後にマスクを被られた際、メッセンジャー選手もそれを理解していたようで、いつも以上に気持ちを込めて投げたんだとコメントしていましたが。
メッセンジャー選手には言わずにいたのですが、最後には知っていてくれたみたいで、すごく気持ちのこもったボールを投げ込んでくれて、メッセンジャー選手には感謝しています。
―自分を振り返ってどんなキャッチャーでしたか?
たいしたことは出来なかったですし、ピッチャーに迷惑掛けてばかりだったのですが、自分に出来ることは何かと考え、体は小さいですがワンバンだけはキャッチャーとしてしっかりしようと入った時からそういうのがあったので、それだけは誰にも負けないつもりでやってきました。
―プロ選手としては決して大きくない体で、これだけの年数やってこれた自分に何といってあげたいですか?
17年間もよく頑張ったと思いますけど、実際もっとやれたんじゃないかというのもあります。
―もう少し体が耐えてくれたらやりたかったこと、達成したかったことは?
ビールかけですね。
―日本一になってのビールかけですか?
そうですね。日本シリーズに出たことはあるんですが、優勝経験が無かったので悔いが残りますし、いつもテレビで他チームがビールかけしているのを見て、いいもんだなー、悔しいなという気持ちで見ていたので、いつか自分がしたいというのも当然ありましたし、特にタイガースではしたかったですね。
―甲子園での思い出は?
パリーグから来ましたので、タイガースは人気球団で観客も多いですし、たくさんの人に入っていただいて最初はびっくりしました。
その中でプレー出来て本当に最高の5年間でしたし、よかったと思います。
―地元でユニフォームを脱ぐことになりましたが、そのあたりは?
よかったです。近鉄、楽天、阪神とお世話になった方々に感謝の気持ちを伝えたいと思います。
―引退後のご予定は?
未定です。これから考えたいと思います。
―これに時間を使いたいということはありますか?
家族と居る時間が短かったですし、特に娘とは一緒に居る時間が限られていたので、極力、学校行事にも参加したいですし、11日の試合も運動会を休んで見に来てくれてすごく感謝していますし、家族サービスをしたいと思います。
―ここまで支えてくれたご家族にメッセージを
ありがとう。ですね。
―残る選手達にメッセージを
後輩たちにいいアドバイスも出来なかったですが、一年でも長く野球をやって欲しいですし勝って欲しいですね。
―藤井彰人選手の取り柄は?
「顔」ですか。そう言って欲しそうでした(笑)。
―そんなキャラクターで愛された阪神での生活はいかがでした?
あっという間に5年間が過ぎた感じでした。入団してから17年も経ったという感じもあります。
―17年を支えてくれたファンのみなさんへメッセージを
17年間、応援ありがとうございました。今年で引退することになりましたけれども、第二の人生を頑張りたいと思いますのでこれからも応援宜しくお願いいたします。