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シーズン終了報告ならびに和田豊監督退団会見
2015年10月13日 更新

13日(火)、阪神電鉄本社(大阪市)において、和田豊監督が坂井信也オーナーへシーズン終了を報告し、その後、退団会見を行いました。

以下、会見コメント

坂井信也オーナーより

当球団を4年間に渡り指揮を執っていただきました和田監督の退任につきまして、シーズン終了を受けまして、本日正式に発表いたします。
すでに和田監督より今シーズンのチーム成績の責任を取りたいと申し出がありましたので、本日この辞任の申し出を正式に受けた次第でございます。

和田監督には、当チームの方針であります「育てながら勝つ」という難しい命題の下に精いっぱい頑張っていただきましたが、今シーズン目標としておりました日本一、リーグ優勝を逃がす結果となりました。わたくしをはじめ、フロント全員が力が足りなかったこともあり、本日残念ではありますが、監督の辞任という申し出を受ける次第になったわけでございます。
また、ファンの皆様方には心から声援をいただきながら、その期待に副えなかったということで、心からお詫びを申し上げたいと思います。

和田豊監督より

いろんな思いがありますが、監督就任以来、何とかファンの皆さんに喜んでいただきたいという強い思いを持って4年間やってきました。
ファンの皆様には、温かいご声援、叱咤激励をいただきながらやってきましたが、その気持ちに応えられず、今、非常に申し訳ない気持ちと残念な気持ち、悔しい気持ちでいっぱいです。
また、今年は球団創設80周年というメモリアルイヤーを和田豊に託していただき、とにかくリーグ優勝を目標にやってきましたが、残念ながら目標を達成することが出来ませんでした。
シーズンに入るにあたって、その時にはという思いで1年間指揮を執ってきましたので、終盤リーグ優勝を逃した時点で、今年のシーズン終了をもって辞任させていただきますという報告をさせていただきました。
4年間という間でしたが、1年目不甲斐ない成績でファンの皆様には和田豊で大丈夫なんだろうかと心配をさせてしまったスタートでしたが、2年目、3年目以降、なんとか優勝争いをしながらAクラスという成績の中で、ここ3年間は勝負どころでの失速、と同じことを繰り返してしまったという反省というか、悔いはあります。
そういう思いの中、最後の最後まで、昨日までファンの皆さんには熱い声援をいただきながらここまでやってきました。
4年間本当にありがとうございました。

坂井信也オーナー

―今日のオーナー報告では監督とどんな話をされたのですか?

今シーズンの振り返りを細かくお話をし、あらためて監督が今シーズンを含め4年間苦労されたことを実感した次第です。
ただ、その中には悔しいこともありましたが、少しの違いで優勝を逃したんだなあとあらためて強く感じた次第であります。
4年間のご苦労を労う言葉が少なかったかもしれませんが、今シーズンを振り返って苦労を分かち合ったというふうに思っておりますが、本当に厳しいシーズンを過ごしていただいて、本当にご苦労さまでしたと心から思いました。

―リーグ優勝できなかった要因は?

優勝できなかったのですから、いろんな原因があると思いますけれども、ここ一番のもろさ、力の無さを実感したシーズンでありました。
われわれフロントの編成力の無さ、あるいは戦力の偏り、キャンプの過ごし方等いろんな原因があると思います。
これらは、監督はじめ、選手の皆さんの責任だけではなく、チーム方針を練り上げていったり作っていったりするフロントの責任もたくさんあると猛省しまして、今後に活かしていきたいと思っております。

―あらためて和田監督の4年間の評価をお願いします。

監督の話にもありましたように、非常に厳しい戦力のなかなか整わなかった中で、1年目は手さぐりの状態ではあったと思いますが、2年目3年目は優勝争いをしていただき、特に今年は結果的には3位に終わっておりますが、終わりの方まで優勝争いをしていただくというように大変ご尽力いただき、今後についても示唆していただくこともありましたので、今後に活かしていきたいと思っております。

和田豊監督

―昨晩ユニフォームを脱がれて、今のお気持ちは?

監督の4年間を含めて31年間タイガースのユニフォームを着させていただきました。まだ実感は無いのですが、この会見が最後の仕事というよりは昨日の敗戦の悔しさが気持ちの大半を占めています。
徐々にその実感が湧いてくると思います。

―監督の4年間を振り返っていかがですか?

正直なところ短くもあり長くもありというところですが、4年間試行錯誤しながら勝負をさせてもらい、先ほども言いましたが皆さんの声援に応えられなかったことが悔しい思いとして残っています。ただ、阪神タイガースは来年以降も続いて行くわけで、選手達もここまでの4年間で経験したものを来年以降につなげてほしいと思いますし、新体制の中、また違った生まれ変わった形で開幕を迎えてくれると思いますので、私も期待したいし、来年どんなチームになって開幕を迎えるのか非常に楽しみにしております。

―4年間で一番思い出に残っているシーンは?

トータルすると悔しかった思いの方が勝ってしまうのですが、その中で昨年のCS、あの期間がいい思い出として残っています。

―選手達に来年に向けてメッセージを送るなら?

昨日も選手達の前で言ったんですが、こういった厳しいかつ温かい環境の中で、出来ないことの理由を探すのではなく、そこを何とかする工夫、シーズン最後まで選手達は諦めず戦ってくれましたし、もう一歩という壁を破るための創意工夫というか、プラスアルファをどう作っていくか、力を付けていくか、そこらへんを来年の開幕に向けて見つめ直して前に進んで欲しいと思います。

―4年間の手応えは?

大きな手応えがあれば結果も違っていたのですが、ここ3年、最後の勝負の9月でなかなか期待に応えられなくて残念な思いでいっぱいですが、選手達はしっかりわかってくれていると思います。
選手達もリーグ優勝、日本一を強く望んでいます。またファンもそういう思いで応援してくれています。
球団もそういう思いのもと、この上ないサポート、バックアップをいただきました。チーム、ファン、球団がもう一度一致団結して優勝に向かってまい進してもらいたいと思います。

―今後の予定は?

現時点では、まだ決まっておりません。少しゆっくりして今後のことを考えていきたいと思っています。

―31年間着続けた縦縞のユニフォーム、監督にとってはどんなユニフォームでしたか?

先ほども言いましたが、まだ実感が湧かないというか、まだユニフォームを着て一緒に戦っているそういう気持ちがあるので、それがあるのでまだ昨日の悔しさがあると思うのですが、少しゆっくり時間をいただく中でいろんな31年間のことが頭をよぎり、思い出されると思います。明日から一人でそういう思いにふけりながら、今後のことを考えて前に進んで行きたいと思います。

―ファンの皆さんへメッセージを

ファンの皆さんを何とか喜ばせようという思いで、これは監督時代だけではなく、現役時代、コーチ時代すべての時代でそう思ってやってきました。
そしてほんとにすばらし声援をいただいて、その期待に応えらず悔しい思いでいっぱいです。
ただ、私自身は本日をもって阪神タイガースのユニフォームを脱ぎますが、今後新体制のもと、必ず躍動感のある、ファンの皆さんに今年は面白いぞ!と期待してもらえるようなチームが、来年の開幕までに仕上がると思っています。
選手達も勝つことに飢えています。とにかく結果でファンの皆さんを喜ばせたいと今日から来年に向かって始動していると思っています。
どんな姿で開幕を迎えるのか、私も楽しみにしておりますし、ファンの皆さんとともに私も応援していきたいし、期待していきたいと思います。
本当にいろんなことがありましたので、一言では言えませんが、いろんな声援をいただきましてありがとうございました。本当に感謝しています。