![カウントダウンコラム [開幕まであと8日]](img/i_120322_1.jpg)
- 【開幕8日前】今年も負けられない、宿命の対決
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近年まれにみる大型補強に成功したジャイアンツ。今年のタイガースは甲子園の開幕カードでその宿敵を迎え討つことになった。いかに巨大戦力といえども、今年も負けるわけにはいかない。
タイガースにとっての勝負のポイントは、ジャイアンツの強力な投手陣をどう打ち崩していくのかというところ。先発には昨年4敗を喫した内海投手、1勝2敗の澤村投手らに、昨年の最多勝投手であるホールトン投手、杉内投手が加わり、期待の2年目・宮國投手なども控える。特に新戦力の杉内投手には過去3年間、5試合で0勝2敗、対戦防御率は1.25。ホールトン投手には4試合で1勝2敗、2.08と分が悪い。とはいっても年に1、2回しか対戦のないパ・リーグからセ・リーグに移籍してきたとなると、対策の立て方も変わってくる。和田タイガースがいかにこの難敵を攻め崩していくかというところも、見所の一つとなってくるだろう。相性で言えば、交流戦の始まった2005年以降、杉内投手に対しては通算11打数6安打、打率.545、2本塁打という浅井選手がおり、ここぞという場面で期待が持てる。あとはジャイアンツのクローザー、手術明けの久保投手が開幕を万全で迎えられるのか、そのあたりもタイガースにとっては気になるところだろう。昨年は対巨人戦で.397という高打率を残したブラゼル選手、同じく.344の平野選手、.308の新井選手といった主力の対応力に期待、そしてここ数年はケガの影響で本来のバッティングができなかった金本選手が復調すれば頼もしい。
ジャイアンツの重量打線を相手にするピッチングスタッフでは、やはりジャイアンツキラーぶりがすっかり定着した能見投手の存在が心強い。昨シーズン、対巨人戦の連勝は「8」で止まったが、4勝1敗で防御率は2.30。今年も頼もしいピッチングを見せてくれることを信じたい。対するジャイアンツ打線の顔ぶれで、目あたらしい所は新加入の村田選手、ボウカー選手など。当然クリーンアップを任されるであろう村田選手に関しては、昨年のタイガース投手陣は比較的抑え込んでいた。しかし移籍後は右方向への軽打も増えるなど、チームバッティングを意識して、その確実性は上がっている。タイガースもその辺は十分に考慮に入れて対応していく必要があるだろう。



















