![カウントダウンコラム [開幕まであと6日]](img/i_120324_1.jpg)
- 【開幕6日前】竜倒がV奪回の条件
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昨シーズン、両リーグを通じて最少得点、最低打率というチーム成績でリーグ連覇を果たしたドラゴンズ。圧倒的なディフェンス力を前面に戦ってきた。新たに高木監督に代わった今年もその戦力構図は今年も変わらないだろう。投手陣では、昨季タイガースから4勝(1敗)を挙げていたチェン投手が移籍したことは朗報と言えるかもしれないが、元ドラゴンズのエース・川上投手が4年ぶりにメジャーから復帰。球界最年長選手の山本昌投手も復活している。経験十分のこの2人が、体調万全でローテーションに入ってくると、タイガースにとっては脅威となるだろう。今年もローテーションの中心は吉見投手。そこにこの二人のベテラン投手を加え、新外国人のソーサ投手、中田賢投手、雄太投手、山井投手、伊藤投手らがレベルの高いローテーション争いを繰り広げていた。浅尾投手や岩瀬投手も順調。今年もドラゴンズから大量得点を奪うことは難しく、何とかしてもぎ取った1点、2点を死守するような展開が、中日からの勝ちパターンとなるだろう。中日投手陣に対し、これまで健闘を見せてきたのは鳥谷選手。昨年の対戦打率は.291、一昨年は.298と三割近い数字。対戦投手別に見ても特に苦手意識は見られない。他にも打席数こそ少ないものの、俊介選手や上本選手、大和選手といった比較的若い選手のほうが、中日戦では高い数字を残している傾向がある。
一方、ドラゴンズ野手の顔ぶれは、期待の高卒ルーキー・高橋周選手と、ブランコ選手と四番の座を争う古巣復帰の山﨑選手くらいが目新しいところ。しかし昨年はともに不調を極めた和田選手と森野選手も今年は巻き返してくるだろう。そんなドラゴンズ打線に対して勝負強さを見せるのは岩田投手。昨年は2勝2敗ながら対戦防御率は0点台。過去を通算してもドラゴンズに対しては9勝3敗、防御率1.22と封じ込めてきた。
タイガースはドラゴンズを相手に、3年連続で負け越し。昨年も一昨年も、唯一中日だけに負け越していた。覇権奪回を狙う今年のタイガースにとって、ドラゴンズに対しては最低でも五分の星を残したいところだ。



















