![カウントダウンコラム [開幕まであと3日]](img/i_120327_1.jpg)
- 【開幕3日前】今年も魅せる二遊間
- 2012阪神タイガース戦力レビュー(内野手編)

「いかにして1点を奪い、1点を守りきるか」―和田監督が目指す野球においては守備力が重要になってくる。中でもセカンド・ショートはセンターラインの「中心」。その守備でファンを魅了することのできる花形ポジションでもある。
今年もタイガースの二遊間は平野選手と鳥谷選手がコンビを組む。昨年は二人揃ってゴールデン・グラブ賞を受賞。今年も連続受賞を狙う。もちろん打線においてもこの二人は中心的な役割を担っている。昨シーズン鳥谷選手はリーグ第4位の打率(.300)を残し、最高出塁率(.395)のタイトルも獲得した。平野選手も昨年の打率はリーグ5位の.295、一昨年は首位打者のタイトルを争って.350という自己最高の数字を残し、犠打数でも2年連続でチームトップ。今年もこの二人がタイガースの上位打線で攻撃の大きな原動力になるはずだ。
一塁守備は、今年は捕手としての出場を断念した城島選手とブラゼル選手の併用となりそうだ。当初はブラゼル選手の基本線で、状態や相手投手との相性などを踏まえての城島選手の起用と見られていたが、オープン戦期間終盤にマートン選手がチームを離脱したことにより開幕時の状況は変わってきた。オープン戦最終戦となる23日のオリックス戦ではブラゼル選手がライトに入り、一塁に城島選手という新たな緊急措置が試されていた。城島選手もキャンプから懸命に一塁守備の練習に取り組み、周囲とのコミュニケーションを図ってきた。そこにいい意味での競争意識が生まれ、オープン戦では両者ともに無失策。打撃面では城島選手が35打数11安打1本塁打で打率.314、ブラゼル選手は39打数11安打9打点で.282とともに積極的なアピールを見せていた。オープン戦ではチーム打率が12球団最低という状況の中、この二人の打棒は頼りにせざるを得ない。
サードは今年も新井選手が務める。昨年は93打点を挙げて自身初となる打点王を獲得したが、決して満足のいくシーズンではなかった。今年はキャンプからオープン戦にかけ、集中してじっくりと自分の課題に取り組むことができた。守備面でも昨年はタイガース移籍以降最多となる18失策を記録したが、キャンプでは例年以上に意識を高く持って練習に取り組んできた。今シーズンは復活が期待される金本選手、城島選手やブラゼル選手など四番候補の強打者が打線に名を連ね、新井選手も負けられない。そんな中で新井選手が不動の四番としてシーズンを過ごすことができれば、タイガースは限りなく優勝に近づくだろう。



















