
3/30(金)、31(土)、4/1(日)は京セラドーム大阪でベイスターズ戦が行われます。2012年の開幕ゲームで戦うのは、中畑清新監督率いる新生横浜DeNAベイスターズとの3連戦。昨年の対戦成績は12勝10敗2分と2つ勝ち越しているとはいえ、油断はできない相手です。気になるベイスターズ戦のみどころを注目データとともにお届けします!
2年連続でリーグトップの打率をマークするなど持ち味を発揮しながら、昨季はAクラスに手が届かず悔しいシーズンを送った我らがタイガース。そんななか、ベイスターズに対しては2005年から7年連続となる勝ち越しに成功している。
対戦結果の内訳は12勝10敗2分と、意外なほどその差は接近している。昨季のベイスターズのチーム別対戦成績で、もっとも高い勝率をマークしたのがタイガース戦。4年連続最下位のチームとはいえ、決して侮れない存在となっている。
ただし、バットでの実力差ははっきりしている。猛虎打線は5度の2ケタ得点を生み出すなどベイスターズ投手陣を攻略。鳥谷、新井貴、マートンといった主力打者はベイスターズ投手陣に対して軒並み3割以上の高打率をマークした。チームとしてもベイスターズの打率.243、10本塁打、69得点に対し、タイガースは打率.272、23本塁打、103得点といずれも大きく上回り、打力における地力の違いをしっかりと示した。和田新監督の門出を祝うべく、猛虎打線のバットが京セラドームで快音を響かせる。

開幕カードということで両軍エース格の登板は避けられない。特にベイスターズは新生球団の初陣となるだけに、先発・救援を問わずに相当な意気込みでぶつかってくることが予想される。開幕投手と目される高崎、守護神の山口らストレートに力のある投手には細心の注意が必要だ。
そんなベイスターズ投手陣攻略のキーマンは、上位打線で堅実な仕事を果たす平野。169センチと小柄な平野では、真っ向勝負は分が悪い、と誰もが思うところだろう。しかし、見た目とは裏腹に平野はストレートが大好物。タイガース移籍後の4年間では毎年、変化球よりも高い打率をキープしているのだ。昨季は150キロ以上のボールに対して9打数4安打と好相性を見せるなど、力負けしない平野のバットはベイスターズの勢いを止めるのにうってつけな存在といえる。
加えて、平野は猛虎打線きってのベイスターズキラーだ。昨季、ベイスターズ戦20打数以上の打者ではチームトップの打率.356をマーク。相手の球団名が変わっても、今季もまたしっかりと結果を残してくれるだろう。
和田新体制で7年ぶりの頂点を目指すシーズンがいよいよ幕を開ける。小さなガッツマン・平野が力強いスイングでVロードの道を切り開く。
※文章中のデータは2011年シーズン終了時点
| 年度 | ストレート | 変化球 | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 打数 | 安打 | 打率 | 打数 | 安打 | 打率 | |
| 2008 | 167 | 47 | .281 | 198 | 49 | .247 |
| 2009 | 155 | 49 | .316 | 249 | 60 | .241 |
| 2010 | 212 | 78 | .368 | 280 | 94 | .336 |
| 2011 | 243 | 74 | .305 | 299 | 86 | .288 |
| 合計 | 777 | 248 | .319 | 1026 | 289 | .282 |
※データは2011年シーズン終了時点


















