8/31(金)~9/2(日)は阪神甲子園球場でカープ戦が行われます。この3連戦では「グレートセントラル~レジェンド ユニフォーム シリーズ2012~」が開催され、復刻ユニフォームを着用して対決します。気になるカープ戦のみどころを注目データとともにお届けします!
8月10日から京セラドームで行われたカープとの3連戦は、1勝2敗と惜しくも負け越した。
第1戦は序盤で3点を失う苦しい展開。援護したい打線は8安打を放つも、チャンスであと1本が出ず、初戦を落とした。
続く第2戦は、5回裏に上本の1号ソロで先制。このまま逃げ切りたいところだったが、終盤に逆転を許してしまい、惜しくも敗戦となった。
何としても負けられない第3戦は同点で迎えた3回裏、4番・新井良の2ランで勝ち越しに成功。6回には今季2度目の兄弟弾となる新井貴の3ランなど、一挙5点を奪う猛攻でカープを突き放した。投げては、先発・メッセンジャーが7回2失点と好投。後を受けた筒井、藤川も無失点で切り抜け、快勝した。
カープとの対戦内訳はここまで7勝8敗1分とほぼ互角。直接対決での打率、防御率はタイガースが大きく上回っており、本来の実力を発揮すれば白星につながるはずだ。長期ロードを終え、聖地へ舞い戻ったタイガースナインがカープを相手に大暴れする。
前回カードこそ負け越したものの、投手陣はいずれも3失点以内に抑えて役割を果たしている。ならば今カードは、借りを返さんとばかりに打撃陣に意地を見せてもらいたい。
打線を活性化させるには、好調を維持している上本が攻撃の起点になれるかが重要だ。
173センチ、63キロと小柄で細身ながら、意外性のあるバッティングが上本の魅力。1番に起用されてからは出塁率4割台とチャンスメーカーとしての素質も十分だ。俊足を生かして塁上からプレッシャーをかけられるだけに、上本が出塁する意味は大きい。
そんな上本の持ち味が生きたのが、8月14日のベイスターズ戦。1点リードの8回表、先頭の上本が右中間を破ると、快足を飛ばして一気に三塁まで到達。すると、続く平野、鳥谷に連続適時打が飛び出し貴重な追加点をチームにもたらした。はつらつとした活躍が光る若トラは、タイガースの求める“勢い”に満ちあふれている。
小さな体で走攻守にスケールの大きなプレーを見せる、虎の新切り込み隊長・上本。勝負のカギは好調の若武者が握っている。
※文章中のデータは2012年8月22日終了時点
打者名 | 試合 | 打数 | 安打 | 打率 | 出塁率 |
---|---|---|---|---|---|
上本 博紀 | 13 | 50 | 17 | .340 | .450 |
平野 恵一 | 48 | 184 | 42 | .228 | .311 |
鳥谷 敬 | 16 | 62 | 14 | .226 | .300 |
マートン | 32 | 130 | 31 | .238 | .256 |
※データはすべて2012年8月22日終了時点
※1番打者として10試合以上出場(途中出場含む)の選手を対象