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メッセンジャー、7回150球の力投報われず…

白熱の投手戦を広島がサヨナラ本塁打で制し、7連勝を飾った。

CSを睨んで6ゲーム差に迫って来た3位 広島との直接対決。阪神先発・メッセンジャーは初回、1番 丸の中二塁打などで一死1・3塁のピンチを迎えるが、エルドレッド・松山を連続三振に押さえ込んで得点を許さない。メッセンジャーは、ここから5者連続三振を奪うなど序盤から飛ばした。

マートンが3番で復帰、坂や一軍再昇格の伊藤隼もスタメンに名を連ねた阪神は、広島先発・大竹に対して1・2回走者を出すが、いずれも併殺で生かせない。その後、大竹はカーブ・チェンジアップ・フォーク等を低め・コーナーに投げ分け、猛虎打線を手玉にとって行く。

ここに来て6連勝と勢いに乗るカープは4回裏、エルドレッドの内野安打と2四球でメッセンジャーを二死満塁と攻め、8番 石原の叩きつけた打球がラッキーな適時内野安打となって1点を先制する。

2試合連続無得点の猛虎打線は6回表、伊藤隼が粘った四球と清水の左前安打、メッセンジャーがバントの構えから強打に転じた内野ゴロで一死2・3塁とした後、1番西岡・二ゴロの間に大竹から漸く1点を返し同点。26イニングぶりに得点が入った。

メッセンジャーは、5回で既に球数が100を超えていた。それでも、梵ら広島の各打者が粘りに粘る中、集中力を切らす事なく7回まで150球を投げ切る。(メッセンジャーは4安打9三振3四死球1失点)セ・リーグ最多奪三振のタイトルへ向けては9つを積み上げ165とし、2位の前田健(広島143)に22個差をつけている。

9月は僅か1失点のメッセンジャーに何とか勝ちをつけてあげたい阪神ナインだが、8回二死から女房役の清水が右越三塁打を放ち迎えた勝ち越し機に和田監督はメッセンジャーの代打・桧山を起用。桧山は、大竹の速球に空振り三振に倒れて、悔しがった。

その裏リリーフ久保が1安打2四球で二死満塁とされるも、木村を遊ゴロに打ち取り脱出する。しかし、9回先頭の8番石原にファーストストライクをものの見事にレフトスタンドへ運ばれ、文句なしのサヨナラ本塁打。2対1と最後はカープの勢いに呑み込まれてしまった。

広島は7連勝。大竹は9回(122球)4安打6三振1四球で1失点完投の9勝目をマークしている。貧打で3連敗の阪神・和田 豊監督は打たれた久保には言及せず、「1点では勝てないわな。(好投続くメッセンジャーは)もっと援護があれば…。清水も配球や受ける方でも最少失点で頑張ってくれている」とバッテリーは一切責めなかった。
「選手も今日は気持ちは入っていた。気持ちは締まってたんだ。それを大竹が上回った」。結果には結び付かなかったが、指揮官には「気持ちの入り方が違った。意気込みは相当あった!」の思いがある。その手応えがあるなら、いずれ結果はついてくるハズ。口惜しい現実を跳ね返す材料は、確実に揃い始めている。猛虎の逆襲は近い!…と見たい。