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2017.2.1
まだまだ全然

球春到来! 1日 プロ野球のスプリング・キャンプが12球団一斉にスタートしました。

「今年も宜野座の素晴らしいグラウンド・設備でキャンプを迎える事が出来ました。この1か月間でしっかり選手を鍛えて・・万全の状態で開幕を迎えられるよう頑張って行くので、1か月間よろしくお願い致します」。阪神一軍の宜野座キャンプでは、金本知憲監督が地元の歓迎セレモニーで挨拶。曇り空の下で長く苦しいトレーニングが始まっています。

右ヒザ関節炎で別メニュー調整の糸井嘉男外野手は、歓迎セレモニーの後 全体ランニングにも参加せず早々と球場近くの施設に移動してプール・トレーニング。その後、球場に戻り独自のメニューに取り組みました。ドーム内での軽いティー打撃も「(前からやっているが)まだまだ全然」と素っ気なく答えます。それでも、詰め掛けた多くのファンに感謝の意を込めて即席のサイン会を開くなど、初日からサービス精神は旺盛でした。

ブルペンでは、メッセンジャーら外国人を除いて殆どの投手が初日からエンジン全開で本格投球を行いました。唯一人WBC公式球を握る藤浪は、シンプルにバランスを重視したフォームで一球一球しっかり確かめながら丁寧な投球。かなりの充実感を漂わせています。

ランチタイムには新外国人キャンベルが、フリー打撃を披露。広めのスタンスから比較的素直なスイングでセンター中心に打ち分ける姿は、入団会見での宣言通りです。

午後のバッティング回りにも楽しみな打者が続々と登場します。 期待のドラフト1位 大山は足を高く上げて強く振り上げる豪快なフォームで大物の片鱗を見せました。

全体メニューのフリー打撃が終わっても、大山は高山・北條・横田らと共にメイン球場で居残り特打。右の強打者獲得を主張して自ら指名を決断した金本監督もケージ裏から熱い視線を送っています。

金本知憲監督が語ります。「体力的には少し時間がかかるだろうなという印象は受けた。でも、打っている雰囲気というか、そういうのはもっているな!と。打撃フォームのシルエットとか。全体的な雰囲気が良い打者の雰囲気をもっている。きょうは膝の使い方と、試しにトップを深くして打ってみたらと言ったら、いきなりポコッとサク越えをしたんで・・そういう器用さとか、対応力は評価出来る」。

サブグラウンドでは上本・板山・植田らが久慈コーチから内野ノックを受けて、捕ってからすぐに送球する訓練を行いました。基本的な動きですが、その積み重ねこそが良いプレーに繋がるだけに各選手は真剣な表情で技術習得に取り組んでいます。

例年に比べてもベテラン・中堅陣が多い高知・安芸キャンプでは初日からいきなりシート打撃が行われ、竹安・榎田・守屋・田面らが登板しました。中でも伊藤和は、打者5人と対戦して無安打1三振の好投。持ち味の直球が唸りを上げて好スタートを切っています。

左アキレス腱断裂からの復帰を目指す西岡は、ウォーミングアップから別メニュー。ジョギングや坂道ダッシュの後、キャッチボールと軽めのノックを行い、マシン打撃も左右両打席に立つなど順調な回復ぶりを窺わせていました。

初日の様子を観たファーム・掛布雅之監督は、選手がオフの間にしっかり仕上げて来た動きに目を細めて「意気込みを感じる」と手応え十分の表情です。

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