ニュース

オフシーズントラ番ニュース

TOP > ニュース > オフシーズントラ番ニュース

2017.2.3
鬼は外!

沖縄の日差しに包まれた宜野座キャンプ第3日。例年にも増して仕上がりが早い猛虎ナインは、快調なペースで鍛錬を続けています。上本・荒木・江越らが早出特守を行うなど、この日も夕方遅くまで各選手がバラエティに富んだ多くのメニューに取り組みました。

ブルペンでは、藤浪が中1日で今キャンプ2度目の投球。これまでになく無駄な動きの少ない素直でシンプルなフォームで落ち着いた雰囲気で、変化球を交えながら途中クイックも入れて60球を投じました。プロ5年目を迎えて風格も漂い始めた今季。3月のWBCに向けて、例年より早く仕上げる方針ですが、8日に予定される紅白戦登板を視野に入れています。

WBCメンバーから大谷翔平投手(北海道日本ハム)が正式に外れた事で、藤浪にかかる役割・責任も大きくなって来ます。送り出す側の金本知憲監督は、「心配は心配。藤浪みたいな性格だから。意気に感じて、いつでも投げます!みたいなネ。(それはそれで良いけど)投げ過ぎ注意!無理に注意!ということをアタマにおいてやってほしい」と話しました。

青柳晃洋投手は、習得中の緩いカーブも混ぜながら88球を投げました。「纏まってきた。クイックでも球速が落ちなくなっているので・・」と話して、笑顔を見せています。「(制球は試合にならないと分からないが)球威自体は1秒を切るようなクイックでも全然落ちない。これは身体能力!」と、指揮官もエビス顔です。

ランチタイム特打は3日連続で福留・鳥谷・キャンベルの3選手が揃い踏み。いずれも、日を追う毎に打球にも力強さが増して来ています。

節分に因みマスコミ向けサービスショット撮影の為、新外国人メンデスとキャンベルが豆撒きのパフォーマンスを披露しました。「鬼は外」を連呼しながら、キー太と共に嬉々として豆を撒くロマン・メンデス投手。「日本の文化に触れる事が出来て」心から楽しんでいる様子です。「米国にはない風習だから・・・悪いモノを外に出せたんじゃないかな?」とエリック・キャンベル内野手もご機嫌な様子で東洋の伝統文化に浸っていました。

この日から陸上競技200mハードルのアジア記録保持者・秋本真吾臨時コーチが合流。昨秋キャンプ・新人合同自主トレなどに引き続きドーム内で『走り方』の指導を行いました。秋本さんが見本を示して、選手達が教え通りに足を運びます。走る前の構え・一歩目の踏み出し方・腕の振り方などをチェックする事で確実にスピードアップへ繋がるという理論を実践。その後、屋外で坂道ダッシュの『特走』メニューも行われ、高山・横田・板山らが秋本さんの指示で汗を流しました。

金本知憲監督が語ります。「如何に塁間で生かすか?(直線では)フォームもタイムも良くなっているけど(曲線的に走るベースランニングでも)そういう走りが出来るか?これも対応力の一つ。折角イイ走り方を教わっても、試合になったら元の走りに戻っているようでは・・・(直線は良くても)カーブだと出来ないようでは全く意味がない」。 昨季チーム全体で僅か59盗塁(リーグ最下位)に終わり、足を絡めた攻撃が出来なかった反省から現状打開の為に取り組むランニング革命が宜野座でも継続テーマになっています。

安芸キャンプでは、ファームの掛布雅之監督が直筆サイン入りカードと安芸観光特使の名刺を配って、来場したファンへ感謝の意を伝えました。「有難い。ファンの目は選手を元気づけるからネ」。さすがはミスタータイガース!気配り目配りも超一流です。

「オフシーズントラ番News」は公式携帯サイトからもご覧いただけます。