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2017.3.3
若虎競演!侍 斬った

WBC強化試合で侍ジャパンと激突した京セラドーム大阪。阪神先発は開幕投手大本命のメッセンジャーです。

青木(アストロズ)も合流して世界一奪還へ臨戦体制のサムライ打線に対して、メッセンジャーは立ち上がりから抜群の制球を見せました。2回表には二死から6番 山田(東京ヤクルト)に三遊間を破られますが、捕手・梅野の強肩で二盗を阻止。いつ開幕しても良い程の内容で3回(35球)を1安打2三振無四球無失点に抑えました。

「右打者への直球がシュート回転したのは反省点。あとは投げたいところに投げる事が出来た。(脱力投法は)ずっと意識しているよ。特にセットポジションでは、無駄な力を省いて行きたいね」。ランディ・メッセンジャー投手は、自分の投球さえすれば 相手が誰であれ抑えられる!と言う自信に満ち溢れる内容でした。

打線は初回、日本代表先発・武田(福岡ソフトバンク)から1・2番を組む北條・高山の長短打で2・3塁として、一死後 4番 原口の遊ゴロの間に先取点を奪います。2回にも7番 大山の左翼線二塁打などで一死2・3塁として、9番 板山が鮮やかに右へ適時2点二塁打を放ち追加点。序盤で3対0と阪神が主導権を握りました。

代表戦で嬉しい初安打をマークしたドラ1ルーキー大山悠輔内野手が振り返ります。「初球から行ける準備をしていた。いつも通り(打席に)入る事が出来た」。

しかし、その後は牧田(埼玉西武)〜平野(オリックス)〜増井(北海道日本ハム)〜松井(東北楽天)〜岡田(中日)と侍ジャパンが繰り出す珠玉の投手陣による小刻みな継投の前に若い打線が苦しめられます。阪神も2人目・岩貞が再三走者を背負いながらも4番 筒香(横浜DeNA)を併殺に取るなど要所を締めて3回を4安打無失点に切り抜け、リードを保って終盤へと向かいました。

「調子自体あまり良くなくてボールも走ってなかったけど、捕手(梅野)に上手くリードしてもらいながら、何とか抑える事が出来た。球界を代表する打者が揃っているので全く気を抜けないと言うか、本当に一球一球全部全力で投げなきゃいけないと思った」。その上で岩貞祐太投手が、今後の課題を上げます。「(3回の内)2イニングで先頭を出してしまったので、先頭取る事に集中するのと、ストレートの切れをどんどん出せるように練習して行きたい」。

7回表 阪神は新加入メンデスが登板。二死後、5番 中田(北海道日本ハム)に高め直球を運ばれてレフトへ特大のソロアーチを浴びます。続く8回にも4人目・マテオが一死2・3塁から内野ゴロの間に1点を失い、3対2と迫られましたを、その裏 侍ジャパン7人目・秋吉(東京ヤクルト)から途中出場のルーキー糸原がセンター左へ適時二塁打を放って、阪神が貴重な4点目をゲットします。

最後はドリスが侍ジャパンの中軸を3人で抑えて、4対2で阪神が日本代表を破りました。小久保ジャパンには課題が多い内容でしたが、高山・鳥谷らの好守も光って猛虎にとっては収獲一杯。打線では、1番 北條が3打数2安打と内容の伴った結果でアピールしています。

北條史也内野手は、「(初回の打席は)追い込まれた中でコースに逆らわずにいけた。真っ直ぐで来ると思っていた。飛んだところが良かった。(1番打者の時は)チームを勢いづける事を意識している」と話します。

「代表に選ばれるような投手から4点。糸井とかコウスケがいない中で、若いメンバーで4点と言うのは、やっぱり評価してあげたい。(大山・糸原といった新人も)良いところで点に繋がる活躍をしてくれて、イイ誤算と言えば良い誤算」。試合後、金本知憲監督は若虎たちの活躍を称えていました。「なかなか思った通りに行かない事が多いけど(この後のオーブン戦もこのままの勢いで戦いたいと)やっぱり、そう思ってる」。

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