ニュース

球団ニュース

TOP > ニュース > 球団ニュース

チームニュース

ニュース一覧

39(サンキュウ)矢野基金設立について
2010年07月27日 更新

26日、阪神タイガース・矢野燿大選手は、社会福祉法人大阪府社会福祉協議会(会長:梶本徳彦)のご協力のもと、大阪府内の筋ジストロフィー患者並びに児童養護施設で暮らす子どもたちへの支援を目的として「筋ジストロフィー患者・児童養護施設の子どもたちへの応援基金「39(サンキュウ)矢野基金」を設置することを発表いたしました。同日、大阪市内で39矢野基金設置についての会見を行いました。

―この基金を立ち上げようと思われたきっかけを教えて頂けますか?

矢野:僕にはこの病気と闘っている倉野君という友達がいます。彼との出会いがあってから、僕が何か協力できることはないかと思っていました。しかし、なかなかそれが見つけられなくて、今年お見舞いに行った時に電動車いすの話になりました。これなら出来るかも知れないと思い、周りの人の協力のおかげで立ち上げることができました。

―今回、YAHOO!ボランティアを通じて募金をする事を選ばれた訳ですが、狙いや理由を教えて頂けますか?

矢野:僕を知ってくれている方は少しはいると思いますが、YAHOO!さんでやることで、より沢山の方に知ってもらえることが出来ると思いました。皆さん一人ひとりのお力をお借りして、この基金を長く続けられるようにしたいと思いました。

―矢野さんは常々、ファンの皆様が自分に力をくれている。色んな方たちに力をもらっているので、今度は何とか自分からと言う思いを強くお持ちのようですね。

矢野:そうですね。僕たちは本当に恵まれた環境で野球をやらせてもらっていると思います。普段は応援をしてもらっているので、何か恩返しをしたいと言う気持ちは常に持っています。今回もどちらかと言うと皆さんに協力してもらう形になるのですが、皆さんとそう言う繋がりが出来れば僕も嬉しいです。また、僕に出来ることがあれば協力したいですし、ファンの人との繋がりも大事にしていきたいと思います。

―この基金を設立したことを通じて、矢野選手自身が皆さんにお伝えしたい事はありますでしょうか?

矢野:先ほども言いましたが、恵まれている環境で野球をやらせて頂いているので、ウチのチームのこれから出てくる若い選手に参考にしてもらえれば嬉しいです。また、僕らは恵まれている世界だと自覚することも大事だと思いますし、そう言う事が後輩たちに伝わって、僕の基金だけではなく世の中で困っている人たちに何かできることがあれば、やると言う形になってくれれば嬉しいです。僕も何か協力できることで凄く充実感があります。後輩たちもしてくれれば嬉しいですね。

―今、矢野さんの後に素晴らしい写真(パネル)が並んでいまして、矢野さんご自身だけでは無く、チームメイトの姿も写っていますね?

矢野:そうですね。今回たまたまシモ(下柳)と球児の写真になりましたが、快く了解してくれました。「出来ることがあればやらせてもらいます」と言ってくれ、皆の協力があってできました。

―今回はまず矢野選手からの寄付金を原資に39基金と言うのを作られた訳ですが、この呼び掛けに皆さんがお応えになって、今後の活動予定はどんなことを考えておられますか?

矢野:僕らが使っているグッズなどをYAHOO!さんでオークションをやらせて頂いて、その全額を基金の方に入れさせて頂き、少しでも足しにしてもらいたいです。それは僕だけではなくて金本や下柳など皆が協力してもらえると思いますので、彼らの協力も得ながらしていきたいなと思います。

―必ず矢野さん自身にも力になる様なアクションであり、基金になっていくのでしょうね?

矢野:そうですね。いつも色んなことをしてもそうですが、結局自分自身へのパワーになりますし、病気で苦しんでいる人たちにも喜んでもらえれば良いと思っています。それ以上に自分も凄いパワーを頂き、色んな意味でモチベーションが高まります。いつも元気をつけるつもりが元気をもらっています。

―これが本当に全国、全世界の方からの協力を頂ける訳で、広がっていけばと思うのですが

矢野:そうですね。目標を大きくしたいです。まだ始めたばっかりなのでどうなるか分かりませんが、なるべく長く続けられれば嬉しいと思います。