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金本知憲選手が契約更改
2010年11月16日 更新

15日(月)、金本知憲選手が球団事務所で契約更改を行い、終了後に会見を行いました。

金本選手コメント(会見より)

-まず金本選手から、交渉内容や結果などをお聞かせください。

金本:スムーズに進みました。はい。

―「残留」ということでよろしいですか?

金本:ええ、そうですね。やはりもう一度この球団で暴れてみたいというか、やり残したこともまだまだあるような気がしまして、残留という形になりました。

―『やり残したことがある。』というお話ですが、交渉の中で残留の決め手となったのは、どういうところでしょうか?

金本:今まで阪神ファンの人にたくさん応援してもらって、同じファンに応援され続けたいというのと、会社の方からも「何がなんでも残ってもらわないと困る」という気持ちが伝わってきましたので、やはりそういう環境でプレーするのが一番自分にとってもやりがいがありますし、やる気も今すごく出ています。

―具体的に金本さん自身は、球団のどういうところを評価して残留ということになったのでしょうか?

金本:やはり、(「何がなんでも残ってもらわないと困る」と)言ってくださった言葉というか、そこにやはり信憑性もありましたし、まだまだ期待感もありましたし、それに応えようと言う気持ちです。

―今シーズンは故障などもあり、ご本人も納得のいくようなシーズンではなかったかと思います。そのあたりも球団との話の中では、考慮すべきというところがあったのでしょうか?

金本:それはあまりなかったですね。ただ逆の見方をすれば、今年本当に選手生命の危機ではないかというくらいの大怪我でしたが、それでも来年期待をしてくれているというか、それでも雇って頂けるというか、そういうことには感謝したいと思います。

―交渉を終わられて、9年目のタイガースを迎えるという心境はいかがでしょう?

金本:そうですね。今回のFAは、(故障を抱え)他の選手と違う権利だったので、先ほども言いましたように、やはり来年もここで野球やらせてもらえるという、こんな怪我をしていてもまだまだ期待してくれて、野球をやらせてくれるという。本当にその部分を一番感謝したいですね。

―故障のその後の具合、リハビリの状況など含めて、現在の経過はいかがでしょうか?

金本:そうですね。シーズンを終わって、正直、クライマックスシリーズが終わった直後くらいが一番状態が悪くて、何もできない状態だったのですが、ここ2、3日、かなり明るい光が差してきたというか、自分の中でも『これはいけるのではないか』という、感触みたいなものは少し出てきました。あとはしっかりとリハビリをして、トレーナーの言うことをよく聞いて、反抗せず、逆らわず、いじめないように(笑)、伊藤健二くん(球団トレーナー)や“石原名トレーナー”(チーフトレーナー補佐)の言うことを素直に聞いてやっていきたいと思います。

―今、2、3日前に明るい光が差し込んできたという話がありましたが、それは肉体的、精神的な両面ということですか?

金本:肉体的というか肩の状態ですね。今は本当に肩の状態で精神的にも一喜一憂しているので、肩が良ければいい気分でいられて希望も持てるし、悪い日っていうのは落ち込んで暗くなるし、ついついイライラして新井をいじめたりはしていますけど(笑)。

―やはり金本選手といいますと、打つ・守る・走るという全ての部分でチームを引っ張っていくといった印象がありますが、再びフルイニング出場にかける想いというのはありますか?

金本:世界記録が途切れた時には、『もう一度次の年にフルイニング』という目標もあったのですが、今はあまりにも歳を取り過ぎていますので、それはちょっと無理かなと思います(笑)。それでも出来れば144試合全部スタメンで出られるような状態を目指して、またカープ時代のように、ギラギラとした目でグラウンドで暴れまわれるように頑張っていきたいと思います。

-今シーズンは一時チームを離れたり、4番を交代したというところもありましたが、打順に関してはいかがですか?

金本:4番を打っている時はこだわりと言いますか、4番らしくしないといけないとか、4番でもケースバッティング(状況に応じたバッティング)をしないといけないとか、個人的には4番のプライドとかは無かったのですが、いざ離れてみるとやはり4番でプライドが必要だったのだなという思いは正直あります。けれど、自分が来年何番打ちたいとかそう言うのはあまりないですね。何がなんでも4番だとは思わないです。希望はないです。今年みたいに7番だろうが6番だろうが、もう好きなように使って。都合のいい男でいいと思います(笑)。

-新井選手に4番返上を迫るというのは?

金本:アイツが4 番というのはちょっと納得いってないのですが、僕はそれだけが悔しいですね(笑)。

-先日城島選手の手術というニュースがありました。その中での金本選手の来シーズンになりますが?

金本:ジョーが開幕に間に合うか、厳しい状況になってきていますので、もしこれで僕が開幕に遅れたり万全ではなかったら、中堅とベテランの2人の主軸がいなくなり、かなり厳しい状況になると思うので、出来るだけ開幕から自分がバリバリ引っ張っていけるようにしたいですね。

-星野元SDが楽天の監督に就任されました。記者会見の中で甲子園に帰ってくるというお話がありましたが、いかがでしょうか?

金本:もちろん対戦するのは楽しみですね。

-来シーズンはプロ20年目と言う節目の年になりますが、来シーズンへの抱負、意気込みをお願いします。

金本:20年目とかどうこう言うのではなく、やはり今年こういう状態になってしまったので、失うものはないし、守るものもないので、また一から違う自分を作っていくというのも楽しみかなとは思います。

-このところの(FA)報道で、ファンのみなさんもやきもきされていたのではないかと思いますが?

金本:いやいや(笑)。こういうことは早くスパッと決めた方がいいと思いまして、早めに会見させて頂きましたが、新井さんみたいに泣けば良かったのですが、なかなか僕は嘘の涙が出ない男なんで(笑)。申し訳ありません。

-2011年は早速この時点からスタートということで。

金本:はい。そうですね。

-何か具体的に目標の数字とかはあるのでしょうか?

金本:いや、もう今はそういう段階ではないので、とにかく1年間元気でいることが一番の目標です。

-どうもありがとうございました。