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藪恵壹氏のコーチ就任について
2010年12月17日 更新

17日(金)、藪恵壹(やぶ・けいいち)氏(42)が来季のファーム投手コーチに就任することが決まりましたのでお知らせいたします。また、同日、球団事務所にて就任会見を行いました。

藪コーチコメント(会見より)

―藪恵壹新ファーム投手コーチ就任の今の心境をお願いします。

藪:7年ぶりに阪神タイガースに戻ってきて、立場は違いますが身の引き締まる思いです。

―現役引退を決意して、コーチ就任を決められたのはいつ頃でしょうか?またその理由をお聞かせください。

藪:今日契約書にサインして、初めてコーチを受諾したんだなと。実際、サインするまではずっと現役にこだわっていましたが、サインをした時点でそれはなくなりましたので、自分の中では区切りをつけていきたいです。

―コーチ就任の決め手となったものは?

藪:昨年、今年と自分では考えてなかった足の怪我があり、いろんな緒先輩方が引退をしていく姿を若い頃見てましたので、その怪我があったというのが一番大きいと思います。7年ぶりに楽天球団で最後の孝行ができたかなという思いもあり、現役を退いてコーチという事で気持ちの整理をつけました。

―コーチ就任にあたって、どなたかに相談されましたか?

藪:いろんな方に相談しましたが、最終的には自分で決めました。

―ご自身の決断に、ご家族の反応はいかがでしたか?

藪:長男は「意外だね」という反応でした。長らく単身生活が続いてましたので、家族と一緒に住めるというのは一番嬉しいことです。

―ご長男が「意外だね」と言われたのは、藪さんの野球にかける情熱をお子さんとして見ていたからでしょうか?

藪:そうですね、まだやると思ってたんじゃないでしょうか。

―7年ぶりの阪神タイガース復帰ですが、現在の阪神タイガースはどういう印象ですか?

藪:強いなという印象です。自分達がやっていた頃はなかなか勝てなくて低迷してた時代が続いてましたが、2003年を境にグッと上にあがってきましたし、ここ数年はずっと優勝争いに加わって、本当にいいチームになったなという印象があります。

―経験、技術、メジャー、そういったこれまでの色々な経験の中で、どのようなことをタイガースの投手陣に伝えていきたいですか?

藪:高い目標を設定して、そこに向かって達成するという強い意思を持ってやっている選手達の姿を見ると、何とかしてやりたいという思いが出てくると思うので、選手が自分の目標を達成するためにコーチが手助けをするという形でやっていきたいと思います。

―阪神タイガースのチームの中で気になる若手投手、経験を伝えたいピッチャーはいますか?

藪:全員が戦力ですし、全員が今持ってる力以上のものを出せるように手助けをするというのが自分の考えです。

―新人選手の入団会見があり、活躍してくれるであろう若手も阪神タイガースに入ってきますが?

藪:高卒で入団して成功した例はタイガースにもありますので、そういった選手を参考にしながら時間をかけて育成して行く事が大事かなと思います。

―藪さんが現役時代にはプレーの中心にストレートというものがありましたが、阪神タイガースの投手陣でストレートを武器にできるピッチャーが若干少ないように思いますがいかがですか?

藪:投球術の中には、日本で言う『真っ直ぐ』というものではなく、ボールの動きもありますし、ボールも来シーズンから変わりますので、そういう意味では今までと違った点で投球術が広がると思います。

―今日のコーチ就任会見は、藪さんにとって『阪神タイガースの新しいコーチ就任』『現役引退』という2つの側面がありますが、現役生活の中で一番印象に残っているシーンはありますか?

藪:まだやめるという実感がないので、自分の体力、肩、ひじ、体が元気なうちは、自分でも肩はしっかりトレーニングして投げたいなと思いますけど、コーチとしてはまだまだまっさらなので、これから自分の色を出していきたいなと思います。

―では現役時代の思い出のシーンというのはこれから出てくるような感じでしょうか?

藪:そうですね、この6年間でいろんな経験しましたので、後ろを見るよりも、現在とこれからの未来を見ていきたいなと思います。

―ファンの皆さんも新ファーム投手コーチに非常に期待していると思いますが、阪神タイガースファンの皆さんに一言お願いします。

藪:あまりコーチに期待されても困るんですけど、やはり期待して欲しいのは選手ですから、私達は黒子に徹して、選手が自分の目標を達成できるように手助けするだけだと思ってます。

藪コーチプロフィール
生年月日1968.9.28
出身地三重県
投打右投右打
身長/体重185cm/98kg
球歴新宮高-東京経済大-朝日生命(1993年度ドラフト1位)-阪神(1994~2004年)-アスレチックス(2005年)-ティファナ・ポトロス(メキシカンリーグ)(2006年)-ジャイアンツ(2008年)-AAA(2009年)-楽天(2010年)-阪神(ファームコーチ2011年)
初登板・初先発・初敗北1994.4.13 対中日1回戦(甲子園)
初勝利・初完投1994.4.19 対広島1回戦(岡山)
初完封勝利1994.5.24 対巨人7回戦(甲子園)
初奪三振1994.4.13 対中日1回戦(甲子園)<1回 打者:松井達 空三振>
初ホールド2010.8.19 対オリックス21回戦(スカイマーク)
1000投球回1999.6.5 対ヤクルト10回戦(甲子園)
1500投球回2003.7.11 対巨人17回戦(甲子園)
1000奪三振2004.8.11 対横浜16回戦(札幌ドーム)<5回 打者:佐伯 空三振>
防御率ベストテン3回 1994年(10位)、1995年(6位)、1999年(10位)
最優秀新人賞1994年(9勝9敗 防御率3.18)
オールスター出場6回 1994~1997年、1999年、2000年