- 小林宏之選手入団記者会見
- 11年01月28日 更新
28日(金)、阪神タイガースは千葉ロッテマリーンズからフリーエージェント(FA)権の行使を宣言しておりました、小林宏之選手と正式に契約をおこない、同日真弓明信監督同席の下、入団会見を行いました。尚、登録名は小林宏で、背番号は41番です。
真弓監督、小林宏選手コメント(会見より)
―正式に契約を終えた今の気持ちからお聞かせ下さい。
小林宏:本当にスッキリしていますし、今年1年タイガースの為に頑張ろうという気持ちになりました。
―大リーグを目指してFA宣言されて、最終的に今日阪神入団という結論が出ました。この期間を振り返ってどんな事を感じられていますか。
小林宏:色々と悩みましたし、すっきりとしない時間が長かったですが、今こうやって正式に入団が決まって本当に今はすっきりとしていますし、タイガースが優勝するためにしっかりと自分の力を出そうという気持ちになっています。
―契約の面で球団の評価・期待をどのように感じていらっしゃいますか。
小林宏:決まる前から熱心に誘っていただいていましたし、その時点でも球団の方からは誠意を感じました。評価もすごく高くて満足していますし、今頑張ってやろうという気持ちになっています。
―阪神でも41番を付けることが決まりました。その事については?
小林宏:今まで14年間41番を付けてプレーをしてきましたので、またその同じ番号をいただけると言う事で感謝しています。
―阪神で期待されている役割をご自身ではどう感じていらっしゃいますか。
小林宏:もちろん、ブルペンでは最後に(藤川)球児が投げる役を期待されていると思いますので、キャンプ中に他のピッチャーと争って、競争に勝ってしっかりと(セットアッパーを)勝ち取って、シーズンに入ったら球児につなげられるように頑張りたいと思います。
―先発でも実績を残されていますが、先発で投げたいというご自身の思いはありませんか。
小林宏:今はありません。はい、大丈夫です。
―交流戦で対戦をされていると思うのですが、セ・リーグのバッターについてはどのような印象をお持ちですか。
小林宏:ミートが上手いバッターが多いなという印象は受けました。多少のボール球でもバットに当てる技術は高いという印象を受けています。
―いよいよキャンプが始まりますが、自主トレーニングを終えて今の体の状態、コンディションはいかがでしょうか。
小林宏:非常に良いです。
―キャンプではどんな事をテーマに取り組んでいかれますか。
小林宏:シーズン1年間を戦うための体作りだと思っていますし、キャンプでしっかりと調整して開幕を100%の状態で迎えられるようにしていきたいなと思っています。
―ブルペン入りなどの何か具体的な予定は決めていらっしゃいますか。
小林宏:14年間、毎年2月1日にはブルペンに入っていますので、そういう状態に残りの日数は少ないですが、練習してそこに合せていきたいと思っています。
―そのキャンプでは真弓監督をはじめ、コーチ陣にどんな姿を見せたいと思っていますか。
小林宏:あまり張り切りすぎずに、マイペースに今まで通りの調整が出来たらいいと思っています。怪我をしないように頑張っていきたいと思います。
―最後に今シーズンの目標を聞かせて下さい。
小林宏:僕がしっかりと投げる事によって、チームの勝利に近くなっていくと思いますので、毎日毎日なるべく100%の力をグラウンドで出せるように頑張っていきたいと思います。
―真弓監督にお伺いします。正式に獲得が決まりましたが、今のお気持ちをお聞かせ下さい。
真弓:キャンプ間近になってこうやって正式に決まり、チームとして今シーズン戦う力が出来て、スッキリとした気持ちでキャンプに行けるなと思います。
―小林宏投手に求める役割というのをお聞かせて下さい。
真弓:勝ちゲームで試合の後半、(藤川)球児につなぐところを投げてもらいたいなと思います。
―阪神には久保田投手とすばらしいセットアッパーがいますが、久保田投手と小林宏投手2人の起用など、具体的なイメージが今の段階であればお聞かせて下さい。
真弓:あまりはっきり、前・後で久保田投手と小林宏投手と順番を決めなくても、相性等でたまにはどちらかが休んでもらえる試合も出てくると思いますので、とにかく(藤川)球児につなぐまではなんとか2人で抑えてもらいたいなと思います。
―長いシーズンを考えると、状況によっては先発でという事もありますか。
真弓:今のところ考えていません。
―小林宏投手の長所は真弓監督から見てどんなところだと思いますか。
真弓:試合の後半、勝ちゲームの緊張した場面でも、自分のピッチングがしっかりと出来ること、球の力、変化球、それに低めに集めるコントロール、野球用語で言う「ポカ」が少ない。やはり勝ちにしっかりとつなげられるという魅力があると思います。
―リーグ優勝、そして日本一も経験されている小林宏投手が入ることで、チームへの効果はどんなことを期待されていますか。
真弓:攻撃の方も点を取れば勝ちにつなげていけるのだという意識や、1人が入ることで周りのピッチャーも1年間通してのスタミナ、ペース配分がしっかりと出来るのではないかと思います。
―経験のある選手が入ることは、若い選手達に良い影響を与えてくれると思いますが、そのあたりはいかがですか?
真弓:もちろん、しっかりと若い選手が見て、ためになることが非常に多いと思いますので、そういうことはしっかりと学んでもらいたいと思います。
―改めて小林宏投手に対する期待をお聞かせ下さい。
真弓:昨シーズンはシーズン最後までマウンドに立っていましたので、あまり急がずに自分のペースで調整してもらって、シーズンでは力を十分に発揮して、タイガースの優勝の為にしっかりと働いてもらいたいと思います。