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TORABAN Tantou Kisha ColumnCOLUMN INDEX

Vol.2011-2 将来性、即戦力候補 8名の新人選手たちが始動!


阪口哲也 選手

1月6日(木)阪神鳴尾浜球場に隣接する虎風荘に2011年度の新人選手たちが入寮した。まず午前中に入寮を済ませたのは育成枠選手の3名。一番に到着した育成枠ドラフト1位の阪口哲也内野手(市立和歌山高)は「少年野球時代の恩師から送られたボード」を持ち込んだ。そこには「野球で、さらに人生そのもので伸びる人の共通点」の7か条が書かれている。続いて入寮した育成枠ドラフト3位の穴田真規内野手(箕面東高)は、渋谷高時代に中村紀洋選手(元楽天)を育てた長谷至康監督がノリを超える逸材と穴田選手を評価し「中村紀洋2世」の呼び声が高かったこともあり、その中村紀洋の近鉄時代のバブルヘッド人形を持ち込んだ。


島本浩也 選手

育成枠ドラフト2位の島本浩也投手(福知山成美高)は、ボーイズリーグ時代にバッテリーを組んだチームメイトで柳浦高に進んだが、一昨年7月の大分県大会の開会式会場に向かう途中、バスが横転し犠牲となった元チームメイトの母親から送られた手紙を持参した。「あれから野球が見ることが出来なかったそうですが、僕がタイガースに入団したので初登板を見に行きたい。と書いてありました。アイツの分まで頑張ろうと言う気持ちになりました」。


榎田大樹 選手

午後からは即戦力サウスポーとして期待の懸かるドラフト1位の榎田大樹投手(東京ガス)が注目の入寮となった。持ち込んだ物は、社会人時代の母親的存在だったと言う人がメッセージを集めてくれた寄せ書きと、5つのグラブ。「応援してくれた人への恩返しは自分自身の活躍で」と語る榎田投手は「合同自主トレーニングでアピールしなければ一軍キャンプも、開幕一軍にも入れない。開幕ローテーションに入れるように頑張っていきたいです。またチームの優勝、そして日本一になれるように頑張ります。」とドラ1らしいスケールの大きいコメントをした。


中谷将大 選手

ドラフト3位の中谷将大捕手(福岡工大付属城北高)は「これだけは持って来たかった」と野球部員からの寄せ書きが入った大きなボールを持ち込んだ。また野球部の思い出の詰まったDVDを持参したドラフト4位の岩本輝投手(南陽工高)は、入寮した部屋にはかつて鳥谷 敬内野手や岩田稔投手が入居していたことを記者から聞くと「その流れを止めないように頑張ります。でも先ずはしっかりと身体を作りたいですし、焦らずに頑張ります」と誓った。


荒木郁也 選手

最後の入寮となったのは、ドラフト5位の荒木郁也内野手(明治大)。大学時代からトレーニングに使用しているバランスボールと、内外野の守備に備えて6個のグラブを持参した。俊足巧打そして内外野守れるユーティリティーがセールスポイントの荒木選手は、合同自主トレーニングから身体能力の高さを披露し、一軍キャンプ参加へ即戦力野手としてアピールを見せている。また溶連菌の感染症の疑いで入寮を見合わせたドラフト2位の一二三槙太投手(東海大相模高)は、11日に無事虎風荘に入寮を果たした。


岩本 輝 選手

1月9日(日)からは新人選手の合同自主トレーニングが始まり、真弓明信監督をはじめ木戸克彦ヘッドコーチなど首脳陣が顔を揃えて新人選手の動きを見守った。合同自主トレーニングでルーキー選手を引っ張るのは、最年長(24歳)となる榎田投手。ランニングや他の練習メニューでも率先して先頭に立ち首脳陣にアピールを行った。

この日の練習メニューは先ず10時から室内練習場でのストレッチを行い、その後グラウンドでアップランニングを40分~50分、そしてキャッチボールとトスバッティングの後、100mと50mのランニングで午前の練習は終了。


穴田真規 選手

寮で昼食を摂った後、投手はウエイトトレーニング、野手は室内練習場でティーバッティングとウエイトトレーニングを行い約4時間となる初日の練習が終了。練習を見守った真弓監督は「今の段階では元気にやってくれればいい。もうちょっとゆっくり見させてもらいます。春季キャンプの一軍、ファームの振り分けは、シーズンの振り分けと違い練習を沖縄か高知のどちらかでするかだけで、あまり大きな問題はない。今の状態でどっちで良い練習が出来るかで、力が有るとか無いとかではない」と新人選手が焦りから故障が出ないように配慮を見せた。また前日のテレビ出演では「榎田投手が順調に自主トレーニングを行ってくれれば、トレーニングコーチやトレーナーと相談して沖縄キャンプに連れて行きたい」と一軍抜擢を示唆するコメントをしている。

初日の練習を終えた榎田投手は「充実した1日でした。一軍キャンプに入れるようにケガだけはしないようにして1日、1日を大事にしていきたい。社会人時代は2月にブルペン入りをしていましたが、プロはそれよりも早くなりますが、練習メニューも違いますし、合わせてこなせていけると思います」と早くも思いは沖縄一軍キャンプに照準を合わせているようだ。