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TORABAN Tantou Kisha ColumnCOLUMN INDEX

Vol.2011-16 野球以外の面白さいっぱい!「Dream Link スペシャル」

ゴールデンウィークが終わった。長いところでは、4月29日から5月8日まで10日間あったとか。
タイガースは前半の4月29日からのスワローズ戦を甲子園で迎えた後、ジャイアンツ戦、ベイスターズ戦は敵地で戦った。

今年も本拠地・甲子園球場では、様々な企画が催されている。
昨年、球団創立75周年を期に発足した「Dream Link プロジェクト」。ファンの皆さんと野球を通じてつながり合い、そのつながりをより強固な絆とし、ファンの皆さんとともに力を合わせて、ひとつの夢に向かってアクションを起こそうというプロジェクトだ。
「Dream Link プロジェクト」は3本の柱で構成されている。
「もっとタイガース」―もっとタイガースを楽しんでもらうべく、選手との交流をより積極的に行うなど、ファンサービスの充実を図る。
「もっと野球を」―もっと野球を好きになってもらうべく、その楽しさ、素晴らしさを次世代に伝えるなど、野球振興・支援への取り組み。
「もっと社会へ」―もっと社会に役立つべく、選手の社会貢献活動への協力とともに、環境保全やエコ活動など社会支援の輪を大きく広げる。
この「Dream Link プロジェクト」の催しで、ゴールデンウィーク前半の甲子園に訪れた多くのファンが楽しんだ。

まず今年初めての企画、「Dream Link スペシャル」だ。
球場外周では月に1度、土日に季節に応じたイベントを行っていくのだが、第1回は5月5日のこどもの日にちなんで「こどもスペシャル」と銘打って開催された。
新室内練習場前で行われたオリジナルの「虎カブト作り」。折り紙のカブトの要領で折っていくのだが、この紙が黄色と黒に配色されていて、折り上がってかぶると、ちょうど正面にお馴染みTHマークがくるようになっている。

4月30日、5月1日の土日に配られたのは9000枚。現場には長蛇の列ができ、親子で、友人同士で、またカップルで、カブト作りに熱中し、写真を撮り合っていた。
「子供の頃、新聞紙で折ったのを思い出します」と、子供さんと楽しそうに折っていたお父さん。親子の絆も更にグッと深まったかもしれない。
「まだ野球がわからない子供さんも、野球以外にも楽しんでもらえれば。家族でカブトを一緒に折ったことも、思い出になれば」。営業関係者はこう話す。
今後も月に1度、土日に催されるこの企画。季節ごとに楽しんでもらおうと、6月は「カップル」、7月は「七夕」、8月は「縁日」・・・と、今後も毎月テーマが決まっている。このイベントを目当てに、甲子園に行きたいというファンも増えていくに違いない。
また球場内では、メッセージポスターの配布も行われた。
「さぁいけ!」と書かれたこのポスターは試合中、MCの掛け声に合わせて高く掲げるというお約束になっている。
「ジェット風船はすっかり風物詩になっているから、他にも面白い応援はないかなと思って、イニング間にできるように」と考えられたものだが、球場全体が一体感に包まれた。
そして試合前には、「お願いキャッチボール」という企画も行われた。

願いを叶えてほしい人がピッチャー、叶えてくれる人がキャッチャーとなり、実際のマウンドから投球する。審判役のトラッキーの判定がストライクなら、願いを叶えてもらえるというもの。
4月30日、マウンドに上がった少年は、「お小遣いを上げて!」と願い、親のキャッチャーミットに見事ストライクを投げ込んだ。
翌5月1日には「100円以外のお寿司を食べさせて!」という願いを叶えるべく小学生がマウンドに上がる予定だったが、雨によるグラウンドコンディション不良で残念ながら中止となってしまった。

その他、ミズノスクエアでは「野球体験」として様々なことが行われた。
ティーバッティングや的当て、今年から導入された統一球を手に取って触ることもできる。
また昨年から続く「グラブ作り」。子供サイズの小さなグラブだが、本物の革で作るグラブは、世界に一つだけの宝物になるだろう。
更に昨年から継続している「スタメンKIDS」も大好評。毎週土曜日、ファンクラブKIDSから選ばれた子供達が各ポジションに就いて、スタメン選手を迎える。
選手からはサインボールを、子供からは握手を通じてパワーを送ってもらう。この交流で選手も元気が貰えるようだ。
野球はもちろん、野球以外の面白さいっぱいの「Dream Link スペシャル」。甲子園観戦がよりメモリアルなものになること、間違いなしだ。

さて、スワローズ戦に勝ち越した勢いのまま乗り込んだ東京ドーム。
能見の対ジャイアンツ8連勝あり、クリーンアップの3連発あり、岩田の復活星ありで、2カード連続勝ち越しで勝敗も5割に戻した。
しかしベイスターズ戦でまさかの3タテを食らって“借金”3。
マートン、ブラゼルに復活の兆しが見え始めたものの、まだまだ昨年ほどの繋がりは見えないし、リリーフ陣も本調子とは言えない。
だが、まだ22試合を消化したに過ぎない。17日からは早くも交流戦が始まる。
その前の主催6連戦で何とか“タイガースらしさ”を取り戻し、交流戦へ弾みをつけてもらいたい。