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TORABAN Tantou Kisha ColumnCOLUMN INDEX

Vol.2012-2 いよいよ始動!!2012年ルーキーズ 常に全力!!隼太スタイル!!

1月5日、球団事務所で恒例の年賀式が行われ、阪神タイガースの2012年が幕を開けた。翌6日の寮開きでは新人たちが続々と虎風荘に入寮。そして8日からは新人合同自主トレが鳴尾浜球場でスタートした。昨年末の自主トレ中に右足首を捻挫した歳内宏明投手は別メニュー調整となったものの、残る5選手が和田監督らタイガース首脳陣の見守るなか、グラウンドでランニング、ストレッチ、キャッチボール、ペッパー、午後からはウェートなどの室内プログラムを順調に消化した。

挨拶にやってきたルーキーたちに5分にも及ぶ熱いアドバイスを送った和田監督は「ランニング、キャッチボールを見てもある程度できている。これから身体もできてくるし、早く実戦のプレーを見たい」とキャンプまで待ちきれない様子だった。


伊藤隼太 選手

一方、「大勢の人に見られているという意識がこっちにも伝わってきた。だから大人しく見えた。そういう意味でも早く環境に慣れてほしい」と注文を出した和田監督。この日も首脳陣はじめ、多くの報道陣、この日から開放された鳴尾浜球場のスタンドで大勢のファンが見守るなかでの練習に、「こういう環境でするのは初めてで、慣れていかないとと思った」(松田)「最初は緊張すると思う。今日はちょっと緊張した。これから慣れていくと思う」(伊藤和)と、改めてタイガースの注目度の高さを感じたルーキーたち。そんな中、ランニングでも声を出して先頭を走るなど、率先して引っ張っていたのがドラフト1位の伊藤隼太選手。タイガースのドラ1ということで地元(愛知県瀬戸市)でも注目度は高く、「こんな人まで知っているのかと思う人にまで声をかけられた。そういう人たちの期待に応えられるように頑張りたい」とポジティブに捉えている。


伊藤隼太 選手

入団発表、入寮、そしてこの日の新人合同自主トレ。伊藤隼選手の取材に立ち会った数はまだごくわずかだが、その言葉の節々から彼の頭の回転の速さがうかがえる。さらに颯爽とした立ち居振る舞い、爽やかな顔立ちは、こちらが勝手にイメージするスマートな慶応ボーイそのものだ。しかし本人は「慶応ボーイはスマートなイメージがあると思いますけど、僕はスマートにできないので。不器用ですから」とそうしたイメージを否定する。入寮のさいに持参した『天才よりも努力に掛ける時間が勝つ』、『努力に勝る天才なし』、『練習は不可能を可能にス』という恩師たちから贈られた書や色紙。これらの言葉が伊藤隼選手の本質を表しているのかもしれない。


伊藤隼太 選手

和田監督がこの日のアドバイスの中で、自分の特徴、個性を大事にするよう説いたことを受けて、「常に全力で、泥臭くやってきました。凡打でも一生懸命走ったり、守備に就くときとかも。プロでもその姿勢を変えずにいきたい」と語った伊藤隼選手。自分の個性は崩さずに、プロでもこれまでと同じ『伊藤隼太』で勝負する。