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TORABAN Tantou Kisha ColumnCOLUMN INDEX

Vol.2012-7 いよいよ実戦、プレ開幕


伊藤隼太 選手

キャンプは体力作りに専念し、実戦は3月のオープン戦に入ってから、というのは今や昔。キャンプ地が沖縄に集中するようになった現在、各球団は温暖な気候や、地の利を生かして2月中旬から練習試合をバンバン組んでいる。

春季キャンプ第3クールに突入したタイガースも実戦に突入。2月12日、日ハムとの練習試合(宜野座)が行われ、一番にルーキー伊藤隼太選手、四番には高卒2年目の中谷将大選手ら楽しみな若手がスタメンに名を連ねた。


白仁田寛和 選手

初回、いきなりタイガース打線が日ハム先発の中村勝投手に襲い掛かった。伊藤隼選手のセンター前ヒットで口火を切ると、打者一巡の猛攻で一挙6得点。伊藤隼選手は特別ルールで行われた九回にもライト前タイムリーを放つなど、5打数2安打1打点の上々のデビュー戦。しかし、浮かれることはなく「結果的にヒット2本出ましたが、走塁にしても守備にしてもまだまだ」と気を引き締めた。

先発は5年目の白仁田寛和投手。初回は無失点で切り抜けたが、二回、エラー絡みで3失点。三回も簡単に二死を取りながら、中田翔選手に2ベース、次打者には四球と不安定なピッチング。ブルペンでは素晴らしいボールを投げているだけに、それを実戦でもコンスタントに出せるかが一軍定着へのカギとなってくる。


中谷将大 選手

四番に座った中谷選手は初回、満塁の好機にゲッツー。守備でも二回、打球に追いつきながらも落球して失点のきっかけとなるなどホロ苦いデビュー戦となった。しかし、これも経験。試合後は外野特守を受け、宜野座ドーム内でマシン特打を敢行。この悔しさを次への糧にしたい。

試合のほうは8-5で勝利し、初陣を白星で飾った新生和田タイガース。期待の若トラは明暗が分かれたが、今年は約一ヶ月間沖縄に滞在するため、2月は練習試合、オープン戦があと7試合組まれている。この試合で良かった選手はもちろん、悪かった選手にもまだまだアピールの場は残されている。チャンスが与えられているうちにしっかりとモノにして欲しい。


岩本 輝 選手

一方の安芸でも、同日に西武ファームとの練習試合が行われた。先発を任されたのは高卒2年目の岩本輝投手。昨秋のフェニックス・リーグで上げ過ぎていた腕をボール1つ分下げてフォームを修正し、自主トレから投げられるようにオフもしっかりトレーニングに励んだ。この試合では初回からテンポ良くストライクが先行し、3回を投げて被安打1、無失点と堂々のピッチング。昨シーズンのウエスタン・リーグでは6試合の登板に終わっているが、今シーズンはファームの先発ローテに食い込むことが期待されている。


野原将志 選手

打線も2-0の七回、阪口哲也選手、黒田祐輔選手のタイムリー、野原将志選手の2ランが飛び出して一挙6得点。一軍に呼応したかのような猛攻を見せ、8-0で快勝した。今キャンプは悔しいファームスタートとなった野原将選手は「結果を求められていると思うし、結果が出たのは良かったです。あとは打てなかった3打席を反省しないと。ファームで打つことが目標じゃないんで、一軍にいつ呼ばれてもいいように準備したい」と今後も実戦でのアピールを続けていく。

好投を見せた岩本投手、2ランを放った野原将選手、タイムリーを放った黒田選手の他、ヒットを放った荒木郁也選手など、キャンプ序盤から名前の挙がっていた選手たちが結果を残したことに吉竹春樹ファーム監督は「このキャンプを乗り切ればシーズンもできるという自信になるよね」と若トラたちの今キャンプからの飛躍を期待した。