Q:今シーズンのスローガン「挑む」に込めた思いは?
金本:メンタルな部分からチャレンジするということです。失敗を恐れず試練に向き合い、あきらめずに戦う姿勢。なかなか打てない相手チームのピッチャーに真正面から挑んでいくことや、非常に優れたバッターに怯まずに立ち向かっていくこと…とにかく気持ちを強く持って、失敗を恐れずにどんどん攻めて行こう!という考えが今年の「挑む」というスローガンになりました。
もちろん、昨年の「超変革」を卒業したというわけではありません。「超変革」を継続しながらも、もっと精神的な部分で、よりアグレッシブに攻めの姿勢で野球に取り組んでいこうと考えています。
Q:今シーズンにかける金本監督の思いを言葉で表すとすれば?
金本:とにかく勝つ!ってことですね。なりふり構わず勝ちにいこう。勝ちにこだわって、優勝を目指そう。その思いはチームの全員にミーティングでも伝えています。
掲げた目標を達成するためには、選手たちは最初にチーム内での競争を勝ち抜かなくてはいけない。競争で勝ち残った選手が相手チームと戦うわけです。そして優勝に向かっていく。
今シーズンの野手でレギュラーが決まっているのは糸井(嘉男)と(福留)孝介だけで、あとは全部獲り合いですから。そういう意味では野手全員にレギュラーのチャンスがあるわけです。
Q:監督と選手、それぞれの立場で何が一番違いますか?
金本:選手の時は試合で負けてしまった場合でも、悔しさとかを自分のバットに直接ぶつけることができたんですよね。次はやり返してやるぞって思いながら、一生懸命練習をするとか。だから例え負けても、悔しい気持ちを自分で解決することができました。
でも、監督という立場になった今は自らグラウンドに出てリベンジすることはできません。だから監督として勝とう、やり返そうっていう気持ちを、選手たちに伝えることしかできないですよね。それだけに歯がゆさもあります。個々の選手を見ながら、ああすればいいのにな~、自分だったらこうするけどな…とか。いろいろと、思うようにいかないこともあります。
第3回の更新は3月17日(金)。お楽しみに!