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FARM JouhoukyokuCOLUMN INDEX

Vol.2010-2 ルーキーたちの溌剌プレーで更なるレベルアップを


田上健一 選手

今季の平田ファームはルーキー選手のたちの活躍が目立っている。まず一人目は開幕戦から1番打者としてチームを引っ張る田上健一外野手。3月29日にはキャンプ、オープン戦からのプレーを評価され、育成枠契約から支配下登録選手へ昇格。背番号も三桁の126から二桁の61へ変更となり、一軍昇格に向けファームの試合で引き続いてアピールが続いている。「1日も早くと言う思いはありましたが、こんなに早い時期でびっくりしました。両親も喜んでくれました。まだまだレベルには達していませんが、何とか赤星さんの穴を埋めると言う気持ちでプレーしていきたいと思います」。

ここまで.373と高い出塁率を誇り、盗塁は11試合で9個とウエスタン・リーグでダントツのトップ(4月13日現在)を走っている。プレースタイルは昨季現役を引退した赤星憲広にピタリとはまるだけに、今後の更なる飛躍に成長がかかる。


秋山拓巳 選手

投手ではドラフト4位で入団の高校生ルーキー秋山拓巳投手が、潜在能力の高さをキャンプから見せて、平田勝男ファーム監督、中西清起ファーム投手コーチ共に将来エースになれる器と評価が高い。

そんな“期待の星”と言える秋山投手が、4月3日の広島戦(由宇)に先発登板を果たした。この試合が公式戦初マウンドとなったが、度胸満天の投球でカープ打線を5回4安打1失点に抑え、勝敗こそ付かなかったが大物ルーキーの力を存分に披露した。

登板後秋山投手は「マウンドに上がった直後、息ができないくらい緊張していました。直球は手応えがあったので、あとは変化球の精度を高めていきたいです」とマウンドで特別な緊張感を持ちながら投げたウエスタン・リーグデビュー戦となった。

立ち上がりは簡単に二死を取ったが、三番の會澤選手の浅いフライを田上選手が見失う不運な二塁打となってしまった。得点圏に走者を背負うと、続く四番の岩本選手には甘く入ったスライダーを狙われ、適時二塁打を打たれプロ入り初の失点を許し、広島カープに先制点を与えた。


秋山拓巳 選手

しかしここからが度胸満天の大型新人。続く松山はきっちり三塁ゴロに斬り、最少失点で切り抜けた。中西ファーム投手コーチも「あの場面を1点で抑えるんだから、大したもの。課題を一つ一つ克服できる適応能力がある」と評価した。


田上健一 選手

ルーキー選手たちが溌剌としたプレーでチームを活気付け、勝利に貢献している平田ファーム。そんな元気一杯の新人に負けるかと先輩選手たちが意地を見せ、チーム内で切磋琢磨し、全体的なレベルアップに繋がることを期待したい。