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FARM JouhoukyokuCOLUMN INDEX

Vol.2010-4 4年目で見せた成長と復活に懸ける右腕


横山龍之介 選手

阪神タイガースファームは、5月12日現在16勝13敗1分とウエスタン・リーグ3位の成績。好調なチーム状況の中、阪神タイガース4月のファーム月間優秀選手には4年目の右腕・横山龍之介投手が選出された。

4月は15試合に登板し、14回2/3を投げて自責点2 防御率1.23と全てリリーフ登板で、安定した成績を残した。平田勝男ファーム監督は「普段はおとなしそうだが、登板するとマウンド度胸も良く、しっかりと試合を作れる投手になってきた。地道な努力が結果として現れはじめている」と、ここまで地道にレベルアップに取り組んできた姿勢を評価した。サイドハンドからキレ味鋭いシュート、スライダーを武器とする強気の投球が持ち味だが、マウンドを降りると、まだ冒頓な雰囲気が残る横山投手に話を伺った。


横山龍之介 選手

―プロ4年目で始めてのファーム月間優秀選手に選ばれました

横山投手:プロに入って始めての賞だけにうれしいです。

―自分自身、今どこが良くなったと思いますか?

横山投手:マウンドでの投げっぷりが良くなってきました。落ち着いてバッターを見られるようになったのが大きいと思います。

―昨年からサイドスローに転向し、フォームが身に付いて来たのですか?

横山投手:そうですね。今は自分でも違和感無くスムーズに投げられていますし、サイドスローの特徴を生かしたピッチングでバッターを抑えようと考えています。

―こう言う賞は励みになるのでは?

横山投手:本当に自信になりますし、もっともっと頑張ろうと思います。

―これからの目標はなんですか?

横山投手:もちろん甲子園(一軍)で投げる事です。それにはまだまだファームで結果積み上げて上に呼ばれるように頑張りたいです。


中西清起 ファーム投手コーチ&横山龍之介 選手

これまではプロアマ交流戦や、ビハインドでの登板が中心だったが、今季は勝ち試合での登板が多く、中西清起ファーム投手コーチの信頼も厚い投手の一人に成長している。


玉置 隆 選手

そしてもう一人注目投手がいる。昨年オフに右ひじの尺骨神経移行術を受け、今季から育成枠選手となりリハビリを続けてきた玉置 隆投手が、5月4日のオリックス戦で復活登板を果たした。

玉置投手は4月29日の履正社学園とのプロアマ交流戦(鳴尾浜)で415日ぶりとなる実戦登板を果たし、今回が公式戦の今季初登板となったが、死球と4連打で2失点を許し、一死も取れない厳しい結果となった。

登板を終えた玉置投手は「まだまだフォームなど、色々と問題があります。しかしゲームに出ている限りは抑えないとプロとして話になりません。また頑張ります」と次回登板での雪辱を誓った。


玉置 隆 選手

まだまだ実戦登板して2試合目。これから気候も暖かくなり、肘の状態もさらに良くなり、玉置投手本来の度胸の良さでバッターと勝負できる投球が見られるようになること期待したい。

開幕からファームで結果を残し続けた石川俊介投手、鶴直人投手が一軍に昇格を果たし、チームの好調に勢いつけられる様に結果を残している。次の一軍昇格候補の一人と言える横山投手の成長と、潜在能力の高さには定評のある玉置投手の完全復活を期待したい。