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藤浪、突如崩れまさかの逆転被弾

藤浪も“投壊現象”を止められなかった。

立ち上がりは逆球や、すっぽ抜けた完全なボール球が多く、決していい内容ではなかったが、尻上がりに調子を上げ、4点の援護をもらった7回二死まで、2安打ピッチングだった。

その時点で、球数は91球。そこから突如、崩れた。代打・金城に二塁打を許し、石川の適時打で1失点。続く山崎にヒット、梶谷に四球で満塁とされると、四番・ブランコに逆転ホームランをバックスクリーンへ運ばれた。

「ツーアウトからだったので……。二塁打を打たれたこともですし、ほかのバッターに打たれたことも、すべてが反省です。(本塁打は)低めを狙ったつもりが、甘く入りました。そこに投げ切れなかった自分の弱さです」

試合後は、反省の言葉を並べるしかなかった藤浪。前回の登板でも、110球前後で失点しており、スタミナ面にも課題を残す。和田監督は「そのあたりを乗り越えないと、完投できるピッチャーにならない」。中西投手コーチも「3巡目になるところ。ただ、7回は抑えてもらわないと」と苦言を呈した。次打者が左の筒香だったことから、そこで加藤の投入を考えていたようだが、満塁弾では継投のタイミングすらない。

打線は相変わらず活発で、5回に2点を先制すると、6回にも2得点。8回には2番手・安藤がリードを広げられたが、その裏にはゴメスの適時打で1点を返し、9回にも粘りは見せた。ただ、いくら点を取っても、それ以上に取られては勝てない。

明日の予告先発は岩崎。またしても、ルーキーに頼るしかなくなってしまった。