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岩崎、攻めの投球で7回を0封!
ルーキー左腕の攻め込む投球が冴え渡り、阪神がナゴヤドームでの接戦をモノにした。
前半は両チームの若き左腕が好投を演じる。 阪神先発は中７日のルーキー岩崎。５回まで４安打と何度か走者を背負いながらも、鶴岡の好リードに支えられて粘りの投球を見せた。
一方、中日先発・岡田に５回二死までノーヒットだった阪神は、６回表 大和の左中間二塁打とゴメス四球で二死１・２塁とチャンスを迎え、打席には５番マートン。内角真っ直ぐで追い込まれストライクの判定に注文をつけた後、フルカウントから低めボール気味の球をセンター前へ返す先制適時打を放った。
マット・マートン外野手は、「打ったのはシュート。岩崎が良いピッチングをしていたので、何とか援護する事が出来て良かったよ！」と振り返っている。
リードをもらった岩崎はその裏 荒木のヒット等で無死１・２塁とされるが、中心打者にも怯まず内角を攻め込むスタイルで、平田（見逃し三振）・森野（一ゴロ…ゴメスの美技）・和田（右飛）を打ち取る。岩崎は７回（９４球）まで投げ、５安打２三振２四球の無失点で見事に役割を果たした。
中日投手が７回（１１２球）３安打１失点の岡田から右サイドスロー又吉に代わった８回表、阪神は上本ヒット・大和犠打の一死２塁から３番 鳥谷の中前安打で上本が生還。更に二死後 新井良も中前適時打を放ち、貴重な２点を追加する。
3点をリードした阪神は、磐石の必勝リレーに入った。８回福原、９回呉昇桓と繋いで中日にスキを与えず、３対０と完封で下した。これで福原は７連続ホールド、呉昇桓も４連続セーブとなっている。
また、この試合で四球を選んだゴメスは開幕から２４試合連続出塁となり、１９９７年 和田（現監督）の球団記録に並んだ。（和田の開幕２４試合連続安打は日本記録）。また、好調を維持する上本も、西岡負傷で途中出場した３月３０日（対巨人３回戦・東京ドーム）以来２２試合連続出塁で連続試合安打も９に伸ばしている。
プロ２勝目も中日相手に飾った岩崎 優投手は、「最初は思うように投球出来ない部分もあったが、鶴岡さんのミット目掛けて投げた。また、いつも以上に皆さんに助けてもらった。（６回は）良くない走者のため方だったので、開き直って思い切って腕を振っただけ！」とヒーローインタビューにも淡々と答えていた。
「今日はイワザキだね！両サイドにキレある球が来て、緩急も使えていた。鶴岡とも波長が合うのかな？（リードにも）低めでゴロを打たせるところと、思い切って攻め込むところのメリハリがあった」。試合後の和田 豊監督が声を弾ませる。「（マートンは）イライラしながらも勝負に徹してくれた。鳥谷の２点目が大きかった。ナゴヤドームというより中日戦はこう言う試合が多くなるから、接戦を取れたのが大きいんだ！」。指揮官は、実に満足そうな笑顔を浮かべていた。
