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一軍試合速報

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代打・関本執念の勝ち越し打

阪神が終盤の集中攻撃で、重苦しい空気を一気に払拭した。

広島先発は、最速154km/hの剛腕で来日初登板となる193cmの新外国人・ヒース。阪神は初回 上本・四球と大和の犠打で一死2塁とするが、角度ある速球に鳥谷・ゴメスが差し込まれ共に邪飛に倒れる。

2回表6番 今成がヒースの内角直球をライトへ運ぶ4号ソロ本塁打を放ち、阪神に先取点が入った。「昨日の試合では大事に行き過ぎた部分があったので、今日は思い切っていこうと思って打席に入った。カウントも有利だったし、積極的にいったのが良い結果に繋がったと思う!」。今成亮太選手は、積極性が功を奏した事を強調する。

阪神はルーキー岩貞が3度目の先発。序盤から腕を振ってテンポ良く投げ1・2回は3人ずつで抑えたが、3回裏7番 鈴木誠の中越え二塁打などで二死2・3塁とされて2番 菊池に内角スライダーを打たれ、左中間への2点適時二塁打で逆転を許す。

阪神打線は『初物』ヒースにその後も苦しまされる。ナックルカーブやツーシームなど変化球で目先を変えながら力強い真っ直ぐで挑んで来る投球の前に6回まで僅か2安打と攻略する事が出来なかった。(ヒースは6回95球2安打7三振2四球1失点)

岩貞祐太投手も2点は失ったものの、内容としては申し分なく6回(66球)を投げて2安打4三振2四球2失点。「3回に失点した場面はもっと大事にいかなければいけなかった。菊池選手への一球は追い込んでからだっただけに、悔いが残る」と反省の弁だったが、先発としてはしっかりと試合を作った!と言えよう。

7回からはリリーフ勝負になった。阪神は広島2番手・中田から内野安打・四球で一死1・2塁とするが、 上本が直球に3打席連続の三振。大和の代打・新井貴も二ゴロに抑えられて追い付けない。その裏は阪神2人目・安藤が3人で片付ける。

試合が動いたのは8回表だ。広島3人目の中崎から鳥谷・マートンのヒットと四球で一死満塁とした阪神は、7番 伊藤隼がフルカウントから四球を選び同点。代打・関本は打者有利なカウントから甘い直球を捉えて左中間への2点適時二塁打とし、遂に4対2と勝ち越しに成功する。広島は連日の継投でブルペンがやや疲弊していたようにも感じられた。

8回裏を福原がピシャッと締めた阪神は、9回にもマートンの左越え12号3ランと福留・中前適時安打で駄目を押したが、大量リードでも最後は呉昇桓(オ・スンファン)を起用してスキを見せない。阪神が8対2で勝ち、3位陥落の危機を脱した。救援の安藤に5勝目がついている。

ヒーローは、決勝打を放った『新・代打の神様』関本賢太郎内野手だ。「前のハヤタが良いカタチで繋いでくれたので、楽な気持ちで打席に入れた。(カウント3-1で)押し出しも頭をよぎったけど、四球だと1点しか入らないから思い切って打ちに行った。何とか打てて良かった!」と振り返っていた。

「取って置きの関本が良い仕事をしてくれた。マートンは昨日の今日だから…集中すれば、ああいう仕事が出来る。(願わくば)これを続けて欲しいけど…」。和田 豊監督には安堵感が漂う。「3つは負けられないんでね。重い雰囲気を振り払って東京に向かう事が出来るよ!」と話して、首位巨人と1・5差と再接近でいよいよ迎える大一番へと気持ちを切り替えていた。