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一軍昇格即スタメンの狩野が大活躍!!
9回表、ヤクルトの攻撃中に突然、強い雨が降り出した。そして、無死満塁で投手・呉昇桓への交代が発表された後、7分間の中断。雨脚が弱まることはなく、グラウンドにはあっという間に水が浮いて、降雨コールドとなった。
結果は10対5で阪神の勝利。6回までに大量10点のリードを奪いながら、5点差まで詰め寄られ、最後は守護神・呉までつぎ込もうとする“ドタバタ”に、和田監督は「しっくりこないというか、心からは喜べない」と言ったが、何とかカード初戦をモノにした。ちなみに、呉は投球していないため、野手としての出場のみ記録され、登板数はカウントされない。
殊勲者はきょう一軍に上がったばかりの狩野だ。「七番・右翼」でスタメン起用されると、3安打4打点の大活躍。先頭打者だった2回の第1打席は、右前打で追加点の起点となり、3回の第2打席は、二死一塁から打った瞬間にそれと分かるホームラン。4回の第3打席も二死二、三塁から、左翼左へ2点適時打を放った。
「首位と僅差で戦っている中で呼ばれて、使ってもらった。結果で応えたかった」と狩野。見事な“一発回答”に、指揮官も「この日のためにしっかり準備してくれた結果。それがなければ、急に出してこんな結果は出ない」と手放しで喜んだ。
先発・能見には特別な思いがある。09年、当時の正捕手・矢野が故障離脱し、狩野が自己最多の122試合でマスクをかぶったシーズン。前年までなかなか結果を出せずにいた能見を好リードし、13勝9敗のアシストをした。
「キャッチャーとしてバッテリーを組んで、能見さんに育ててもらった。その気持ちがどこかにあったので、能見さんのときに打てたのはうれしいです」
突然の降雨コールドで、予定されていたヒーローインタビューは取りやめとなったが、「僕の場合、ヒーローインタビューをやった後、腰を痛めたりしたので、それはそれで」と笑顔を見せた。
11年も12年も、シーズン後半に一軍に昇格してすぐに活躍。お立ち台に上がったが、その後、持病の腰痛を発症して、ファームへ逆戻りした苦い思い出がある。きょうの雨は、狩野にとって“恵みの雨”かもしれない。