試合情報

一軍試合速報

TOP > 試合情報 > 一軍試合速報

FlashPlayerのバージョンが低いか、インストールされていません。

  • 最新のスコア
  • テーブルスコア
  • 試合経過
  • ベンチ入り選手
  • 選手コメント
  • 戦評
  • 熱狂メーター

初のファイナルステージ進出決定!

0対0で迎えた延長12回表、広島の攻撃を3番手・福原がゼロに抑えた瞬間、ファイナルステージ進出が決まった。クライマックスシリーズは、「引き分けを除いた勝数が同じ場合は、上位球団を勝者とする」という規定があり、第3戦を行って1勝1敗1分けとなっても、レギュラーシーズン2位の阪神が勝ち上がるからだ。

最後の打者・鈴木誠の飛球が大和のグラブに収まると、選手たちはベンチを飛び出した。中には、手に水のボトルを持った選手も。まるで、サヨナラ勝ちしたかのようだった。無理もない。過去4度はいずれもファーストステージの壁に阻まれ、「短期決戦に弱い」と言われ続けてきたのだから。

記念のボールをもらった和田監督は、大事そうにユニフォームの右ポケットにしまい、「監督になって1勝目以来。譲ってくれたというか、持ってきてくれた。ありがたかった」と笑顔を見せた。

「ファーストステージが始まる前から、もう1回、東京ドームに行ってジャイアンツと勝負したかった」という和田監督の願いをかなえたのは、先発・能見をはじめとした投手陣だ。

勝てばファイナルステージ進出が決まる一戦を前に、能見は「意外とシンプルに考えられた」と言う。

「緊張はしましたけど、打たれるときは打たれるし、抑えられることもある。とにかくシンプルに」

2回はマートンや大和の好守に助けられたが、そのほかは危なげないピッチング。4~6回は3者凡退に抑え、付け入るスキを与えなかった。

最大のピンチは7回だ。連打と犠打で一死二、三塁とされると、小窪を敬遠して満塁策を取った。

「次のバッターとの兼ね合いもあるし、守備もアウトを取りやすい。ただ、(塁を)詰めることの危険もある。能見じゃないと簡単じゃない」と和田監督。「満塁で開き直った」と言う能見は、鈴木誠を三ゴロ、會澤を内角へのストレートで見逃し三振に仕留めて、グラブをたたいた。

「(決め球に真っすぐを選択したのは)迷わずというか、鶴岡さんとお互い、一致した感じがしたから」

本当なら1点も与えたくない展開で、あえて「打たれてもいい」と開き直り、インコースを突けるのはさすが能見だ。

結局、最後まで打線の援護はなかったが、能見が8回までゼロを並べ、9~11回は呉昇桓が初の3イニング登板で2安打0封。12回は福原が1安打無失点に抑え、チームの悲願が達成された。

さあ、次は東京ドームで王者・巨人を倒す番だ!