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2016.10.9
新たなる挑戦

9日 秋季練習がスタートしました。福留・鳥谷・能見・安藤らベテランや外国人選手、フェニックスリーグ参加者を除く若手・中堅選手が甲子園のクラブハウスに集結。その後 投手陣は鳴尾浜へバスで移動して、来季を見据えたトレーニングに入っています。

従来の一軍コーチングスタッフに加えて、ファームから昇格した平野恵一打撃コーチと新任の藤井彰人ファーム育成コーチも野手組の動きを見守りました。入念なウォーミングアップの後 ダッシュ系のトレーニングなどを行ない、本球場で全野手が内野数カ所に分かれて基礎的なゴロ捕球に取り組みます。その後、室内練習場に戻ってフリー打撃などバッティング中心のメニューを消化して約2時間半程で全体練習が終わりました。

「今日は第一クール初日だし、1週間休みがあったので、そんなに(キツくはやってない)。身体慣らしという位」。金本知憲監督は、休み明け最初のクールは軽めのメニューであると話します。この秋季練習は、「基礎体力・筋力アップ。投手は下半身の強さ。そういうところ」を主題にして、若虎を徹底的に鍛え上げる計画です。

「(どの選手も)基本的には一緒。北條・高山なら、それに守備力アップが入って来る。若い選手は、やる事 多いんだから。あれもこれも・・」。初日は、原口に時間を割いて直接指導を施しましたが、「まあ、いろいろ。彼はそこそこ数字を残したけど、偏ってるスイングというか、スイングが型に嵌ってる(という欠点があった)。丁度いい機会だから、シーズン終わって」じっくりと打撃改造に取り組むよう指示を出した模様です。

シーズン中も連日、北條・高山・江越・中谷らの早出練習に付き合って来た指揮官ですが、原口に関しては欠点があっても「結果が出過ぎてたので」敢えて大きくイジる事は控えて来ました。「(相手に)インサイド攻められて限界来たわね、正直。狙って、タイミングどんぴしゃ!でもファールになってしまう。ライト前ヒットがほとんど無くて(打撃の)幅としては狭い」。それでも、ある程度は克服してみせた原口に対して、「でも、それで良いヨ!と言うのではなく、彼も満足しないだろうし、このままでは先が限界あると本人が一番思ってる」事から、来季への命題を課すに至りました。

気になるポジションに関しては、「肩の状態」次第。今秋から来年春までは「捕手として見る。ファーストも併用させながら」という基本方針の下、「肩の調子を上げるリハビリ・トレーニング。肩を重視してやらせるようにトレーナーには話してる」そうです。

原口文仁捕手が言います。「(公式戦終了後)じっくり身体を休ませた。今日から気持ちを切り替えて入って来ている。色々レベルアップしていく為 やる事があると思っていたところに(金本監督から)良いアドバイスをもらったので、この期間にしっかりやって行きたい。(捕手への拘りは)勿論あるけど、(最終的には)言われたところで一生懸命やるしかないので」。育成契約から這い上がったシンデレラ・ボーイが、新たなるスタートを切りました。

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