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2016.10.23
引き出しを増やすために

23日から最終クールとなった秋季練習は、投手が鳴尾浜、野手が甲子園に分かれて行われました。

野手の守備練習では、内野手が内野で、外野手と捕手が外野でノックを受けた後、内外野でポジションを入れ替え。外野手と捕手が二塁と遊撃に入り、6-4-3、4-6-3の併殺プレーの練習を何度も繰り返しました。

外野手が内野の併殺プレーの練習に取り組む意図について、平田勝男チーフ兼守備走塁コーチは、「身のこなしの練習になる」と説明。

「外野手は捕って投げてのワンパターンの練習が多いけど、内野に入ってゲッツーの身のこなしを練習することによって、フットワークやハンドワークが使えるようになる。そうすると、右中間や左中間にいって体勢が悪い時には下から投げるとか、いろんな体勢で投げられるようになる。ショートスローの練習もできるから、ここ一番で、捕ってすぐにカットマンに投げられるようにもなるしね」

足の運び方など身のこなしを習得することで、外野手として「いろんな引き出しができる」のが大きいといいます。「内野手出身の人が外野に行くと上手い。福留や大和がそうだし、俊介や赤星も学生の頃に内野をしていたから」と聞けば、納得です。

逆に、内野手は外野でノックを受けることによって、「大きく投げるから球筋がわかるし、こういう体勢の時にはカットマンはもっと前に行かないといけないなということがわかる」。お互いの立場を体験することで、相乗効果を狙います。

高山俊外野手は、二塁に入って併殺プレーの練習。矢野コーチから「俊!声出せ〜!」の叱咤激励を受けながら、課題である守備力向上に懸命に取り組んでいました。

打撃練習では、金本知憲監督から付きっきりで指導を受ける場面も。ティーバッティングを行う高山を平野打撃コーチがスマートフォンで撮影し、その映像をチェックします。

指導を受けたのは逆方向への打ち方で、バットがしっかり上から出ているかどうか。金本監督は「悪い癖がある。高山は『やってます』と言うから映像を見せたら、『アッ』て。映像はええね、今は便利やね」とニンマリでしたが、高山は「自分の思っているのと見るのとは違った。違いを埋めていかないといけない」と神妙に。「今すぐにできないのはわかってるけど、身に付けるところまでやらないと」と表情を引き締めました。

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