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2016.10.24
縦じま一筋19年目へ

今季限りで現役を引退した福原忍氏がファーム育成コーチに就任することが決まり、西宮市内の球団事務所で会見を行いました。

10月1日、今季最終戦となった巨人戦(甲子園)で引退試合を行い、阪神一筋18年間の現役生活に別れを告げたばかり。新たに始まるコーチとしての人生に、「しっかりと若い子にアドバイスできるようにしたい」と決意を語りました。

プロ通算18年で、595試合に登板して83勝104敗、29セーブ137ホールドポイント。先発、中継ぎ、抑え、すべてのポジションで実績を残しています。また、右肩の手術などケガからの復活も。

「いろいろ故障もしたし、そういう意味では多少なりとも経験を話すことができると思う」

豊富な経験と実績、そして現役時代にチームメートから寄せられた信頼と人望で、将来を担う若手選手の育成を。その手腕に、期待がかかります。

2011年からは5年連続で50試合以上に登板しましたが、今季は不調に苦しみ8試合のみ。ファームで若手選手たちと多くの時間を過ごす中で、「まだ殻を破りきれていない子が多い」と感じたといいます。

「見ていたら、まだまだ正直、もっと練習できるんじゃないか、もっと練習しなきゃいけないんじゃないか、と感じる部分はあった」

伸び悩む若手たちと間近に接してきたからこそ、「しっかり話をして、何とかアドバイスできたら」と力を込めました。

「困った時に、自分が信じて投げられるボールを見つけてあげたい。ピンチの場面でこの1球という時に、どういうボールを投げるか」

自身は力強い速球が武器でしたが、「それは選手によると思うので。ストレートじゃなくても、自分の信じて投げられるボールがあれば一番いい。本人の意見をしっかり聞きながら」。選手一人一人との対話を大切に、それぞれの個性を磨いていく方針です。

秋季キャンプが始まる10月29日から、鳴尾浜で指導にあたる予定。「一人でも多く、一軍の甲子園のマウンドで投げられるピッチャーが出てきてくれたら」という熱い思いを胸に、背番号85のユニホームに袖を通します。

コーチ就任を受諾した理由を訊かれ、「野球が好きなんですかね」と微笑んだ福原コーチ。新たな決意で、縦じま一筋19年目を迎えます。

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