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2016.10.25
危機感を抱いて

甲子園で25日、秋季練習が行われ、前日までみやざきフェニックス・リーグに参加していた選手たちが合流しました。

久しぶりに姿を見る若虎に、金本知憲監督は「ピッチャーの体格が良くなったね。体つきが変わった。ダッシュ系や下半身のスクワットで、鍛えられた印象」と目を細めます。特に金田と石崎の名前を挙げ、「下半身がどっしりしている」と満足そうな表情を浮かべました。

午後からの打撃練習は、雨が降りだしたため室内で。フェニックス・リーグ参加組だった江越、陽川、横田らのバッティングを、金本監督は鋭い視線で見つめます。

横田慎太郎外野手は、フェニックス・リーグ全11試合に出場して、打率.231。打撃練習を見守った金本監督は、「いろいろ工夫しているし、変わっている部分もある。練習ではいいものが出ているので、それを試合で出さないと。あとは打席での工夫だね」と話します。

プロ3年目の今季は、開幕スタメンの座を掴んで華々しい一軍デビューを飾りましたが、出場は38試合のみで打率.190。悔しさが募るシーズンになりました。

「すべてをレベルアップしないといけない。コンディションは大丈夫です。秋季キャンプは勝負だと思うので、1球1球大事にしていきたい」

フェニックス・リーグを終えて、休む間もなくすぐの秋季練習参加でしたが、疲れた様子も見せずに意気込みました。

同じくフェニックス・リーグ全11試合に出場した江越大賀外野手ですが、打率は.111と絶不調。「ファウルにしたりして自分のカウントが不利になって、そこから当てにいくバッティングになったりボール球を振らされたり」と反省を口にします。

「ボール球の見極めと、狙った球をしっかり捕らえる」をテーマに練習。「流して打ったら簡単に打てるけど、試合になったらもっと球は速い。練習の遅いボールは、1球目からしっかり打てるように心がけています」と課題克服に懸命です。

ルーキーイヤーは56試合に出場して、打率.214、5本塁打。大砲候補として、レギュラー獲りを期待された2年目でしたが、72試合で打率.209、7本塁打と壁を破ることができませんでした。

今年のドラフトでは、強打の野手を1位指名。新人選手の加入が、刺激にならないはずがありません。

「焦ってもしょうがないけど、時間もないので。2年間同じような成績で全然ダメだったので、来年も同じだと…。当然下から来るので、意識はしています」

危機感をエネルギーに変えて、厳しい秋季キャンプに臨む覚悟です。

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