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2016.10.26
セットアッパーへの道

甲子園での秋季練習が26日、最終日を迎え、選手たちは投内連係や打撃練習に精力的に取り組みました。

来季のセットアッパー候補として期待される岩崎優投手は、ブルペン入り。金本知憲監督が見守る中、約40球を投げ込んでいます。

「フェニックスで取り組んでいたことの継続です。フェニックスでは変化球、特にスライダーを中心に投げても打ち取ることができた。それは今までになかったことなので、新しい発見でした」

入団以来、先発を務め、1年目の2014年には5勝をマーク。3年目の今季も先発ローテーション入りを期待されていましたが、シーズン終盤から、中継ぎ左腕不足もあってリリーバーへの転向プランが浮上。3試合のリリーフ登板を経験しました。

フェニックス・リーグは、来季に向けて、中継ぎとしての適性を試す場に。リリーフでの登板を続け、その起用に好投で応えました。プロ初となる連投のテストもクリアし、視界は良好です。

「フェニックスでは全部イニングの頭からでしたけど、そういう場面での作り方は自分の中でできたと思います」と、中継ぎ登板の流れは掴めた様子。

金本監督も「連投させて、1イニングを完璧に投げられるように。慣れもあるだろうし、どれだけ馴染んでくるかだね。期待してます」と、左腕の台頭を熱望しています。

フェニックス・リーグでは、自己最速タイの146キロを計測。直球の威力は先発時代より増していますが、「中継ぎでは、落ちるボールの精度を高めようと思っている。前に飛ばされたくない場面、三振が欲しい場面が出てくるので」と岩崎。この日のブルペンでも、40球のうち10球ほどフォークを投じたといいます。

「投げて覚えるしかない。ブルペンでしっかり技術を磨きたいです」。秋季キャンプでの投げ込みに、意欲を見せました。

10月9日から甲子園と鳴尾浜で行われた秋季練習も、この日で打ち上げ。約3週間を振り返った金本監督は、「体を強くしようというテーマでやってきた。思ったとおりにできたと思う」と手応えを口にしました。厳しいトレーニングを課し、「みんな相当、筋肉痛になったと思うけど、それで一汗かいたら動けるようになる、というのがわかったのでは」と成果に満足感を漂わせます。

29日からは、高知・安芸で秋季キャンプがスタート。野球に向き合う日々は、次のステージに進みます。

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