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2016.10.27
ドラ8藤谷投手に指名挨拶

ドラフト8位指名の藤谷洸介投手(右投右打・20歳・パナソニック)への指名挨拶のため、佐野統括スカウトらが27日、大阪府枚方市内のパナソニックアリーナを訪れました。

194センチの長身が目を引く藤谷は、「球団の方が来られて、指名されたことを改めて実感しました」と晴れやかな表情。ドラフトで指名された時は、「自分自身、今年は(指名は)ないかなと思っていたので、何も考えていませんでした。嬉しいというより、ビックリが強かった」といいます。

周防大島高3年時の夏に右肘を骨折し、パナソニック入社1年目はリハビリと体力強化に専念。2年目から投げ出して、3年目の今年になって公式戦に登板するようになりました。

高校時代から藤谷に注目していたと話す、担当の畑山統括スカウト補佐は、「順調に回復して、もう心配ない。実績はないけれど、スケールの大きさがありバランス良く投げるピッチャー。コントロールも良く、ストレートでも変化球でもストライクが取れる。身体能力も高いので、体力アップできれば球のスピードも上がると思う」と期待を寄せます。

「今年の夏以降、短期間でグッときた感じ。そこも決め手になった」と畑山スカウトは話しますが、その要因は体重アップに。

梶原康司野球部監督から「体重を90キロにのせろ」と厳命され、9月の長期休暇中、1週間で7キロの増量に成功。藤谷は「キツかったです。1日7食、ひたすら食べて、空腹がない状態の1週間でした」と苦笑いでしたが、おかげで、球威が増すという効果につながりました。

「体重が増えたことで、球速は上がっていないけどボールに強さが出た。増えた体重がボールに乗るようになって、バッターが差し込まれる場面も。147、8キロ出た試合もあるし、まだコンスタントには投げられないけど、それぐらいのポテンシャルはある」と、畑山スカウトはそののびしろに魅力を感じています。

藤谷が、話をしてみたい選手として名前を挙げたのは、同じ長身(197センチ)の藤浪晋太郎投手。「真っすぐが速いし、一軍で活躍されているのでお話してみたい。モチベーションのこととか訊いてみたいです」と、阪神の一員となれる日を心待ちにしていました。

梶原監督も、藤谷と同じドラフト8位で2001年に阪神入団。虎の先輩としても、「将来性があるし、まだまだ伸びる。楽しみです」と後輩にエールを送ります。

藤谷が自信を持つのは、「角度のある真っすぐと、チェンジアップ」。「一年間とおして、波なく良い結果を残せるピッチャーになりたいです」と、目を輝かせながら力強く語りました。

8位指名にも、「この世界は順位は関係ないと思っているので、いいアピールをして頑張っていきたいです」ときっぱり。スケールと同様に、可能性も大きく広がっています。

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