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2016.11.14
理想の2番

西日本上空に雨雲が通過した14日、安芸秋季キャンプは薄暗い空の下、時折雨が降る中で最終第4クール2日目の練習が行われました。午前中 メイン球場ではシートノック・投内連係に続いて『実戦守備&走塁』のメニューが組まれました。「投手も走塁をしっかりしないと。好走塁は要らないから凡走はやめてくれ!」。高代延博ヘッドコーチが言うように、この練習では投手陣が走者として実戦の走塁勘を身につける事が狙いです。

青柳晃洋投手は、「先発でやらせてもらってるので、塁に出た時に走塁ミスがあるとチームに迷惑がかかるから、そういうミスが無いように・・。(ベースランニングは)判断が難しいので」今後も走塁練習の際には、そうした意識を強く持って取り組みます。この日は走塁練習に加わらなかったルーキーの望月惇志投手も、「ファームでも走塁練習はある。(ミスをすれば)自分の首を締めるだけ。自分で自分の首を締めないように」走塁技術をしっかり高めて行く意気込みを語りました。

「投手も走者に出る訳だから(走塁練習を)やるに越した事は無い」。当然、金本知憲監督も走塁の技術向上には積極的です。根底には、当初の思惑通りに機動力を生かせなかった今季の苦い思いがありました。

「今年みたいに足の速い選手が途中から打てなくなるとキツイ。ツヨシ(西岡)もやっと足が動いて来て、打撃が良くなった時にケガをした。あとは江越に横田。あの2人が(一軍に定着して)いたら・・・。足は武器。打つのが同じレベルなら、足の速いのを使う。2人は(打席での)タイミングさえ覚えれば!試合での間・・その見極めが出来れば大きいと思う」。

「(指揮官のそうした思いが江越・横田の心には)響いてると思うヨ。自分の足りないところを判っていると思うけど、やっぱり(そこを克服する事が)難しい。掴んだら、簡単なんだけどね。コレか!と言う」その気づきに導く為に日々熱い指導を繰り返しています。

奥義を極めるべく鍛錬に励む若虎たちの刺激剤としても是非とも獲得したいFA・糸井から未だ交渉の返事が届いていない現状に関しては、「悩むのは当然だし。オレは(阪神にFA移籍した時には)自分で期限を付けたからネ。10月いっぱいまで。そこまでは悩んだから」と理解を示しました。

自分自身の時には「オレもイラチ(短気な性分)やからパパパッと決めた」そうですが、「人それぞれ。熟考したいタイプかもしれないし、待つ時はオレは(イラチじゃなくて)穏やかだから(笑)。信じて待つしかないわね」と指揮官は、静観の構えです。

その上で、糸井選手が入団した場合の打順について訊かれると鉄人らしい持論を述べました。「1番はもったいなくない?2ケタ本塁打打つなら・・。(2番なら)バント重視の2番じゃない。攻める2番が理想やね、ゲッツーの無い・・・(併殺崩れで)塁に残っても盗塁すればこと済むし。バントしてくれたら投手は(一つアウトをもらえて)ホッとすると言うもんね」。やはり『恋人』への思いが金本監督のアタマを駆け巡っている事は、間違いない様子でした。

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