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2016.11.18
もうひと花

前・ソフトバンクの柳瀬明宏投手と契約を結んだことが発表され、西宮市内の球団事務所で入団会見が行われました。

柳瀬は如水館高、龍谷大を経て、2005年度の大学生・社会人ドラフト6巡目でソフトバンクに入団。中継ぎ右腕として1年目から頭角を現し、通算で216試合に登板、11勝6敗8セーブ52ホールド、防御率3.00の成績を挙げています。

2010年には右肘の側副靭帯再建術(トミー・ジョン手術)を受け、同年オフに育成契約となりましたが、12年に支配下登録されると35試合に登板。13年には自己最多タイの44試合に投げ、見事復活を遂げます。しかし、11年目の今季は2試合に登板のみ。戦力外通告を受けました。

会見に同席した木戸克彦球団本部部長は、「ここ2年、ソフトバンクではあまりチャンスがなかったけど、実績、経験、数字を見ればわかるように、来年からタイガースのため、本人のためにもうひと花、ふた花咲かせてもらえると確信して獲得しました」と契約に至った理由を明かし、大きな期待を寄せます。

緊張した面持ちで会見に臨んだ柳瀬は、「まだまだできるというより、話をいただいたからにはやらなきゃいけないという気持ちが強い」と力強く語り、「プロに入って200数試合、中継ぎしかしていない。いろんな経験をしたので、その経験を生かして、気持ちで負けない強気なピッチングをしたい」と意気込みました。

「特別な場所であることは間違いない」という甲子園が、ホームグラウンドに。今までは「ビジター側だったので厳しいヤジをもらっていた」と苦笑いするタイガースファンの存在も、「心強い。しっかり応援していただける成績を残したい」と後押ししてくれるパワーに変わります。

パ・リーグからセ・リーグへの移籍になりますが、「やってみないと違いは感じないけど、交流戦が始まって何年も経つので。大きな違いはないのかなと思います」と不安はありません。

兵庫県西宮市出身で、小学校2、3年生の頃までは関西暮らし。その後、親の転勤で横浜や広島で過ごしましたが、大学時代は京都に。馴染みのある環境で、再スタートを切ります。

背番号は『66』に決定。ソフトバンクで66といえば、かつてエースとして君臨した斉藤和巳投手が背負っていた番号です。「和巳さんに連絡しようと思ってます」と話した柳瀬は、「早くユニホームを着てみたい」と頬を緩めました。

来季の巻き返しに向けて、中継ぎは重要な補強ポイント。豊富な経験と確かな実績を持つ右腕の加入が、ブルペン強化に繋がるはずです。戦力外通告を受けた当初は、「野球を諦めなければならないというのも頭をよぎった」という柳瀬。野球を続けられる喜びを胸に、縦じまのユニホームに袖を通します。

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