- 2016.12.2
- 『キャプテン』への思い
甲子園の球団事務所で高山・鳥谷・能見・福留・橋と5選手の契約更改が行われ、続々登場する大物にプレスルームが報道陣でごった返しました。
「特に何も変わりません。ボクが引き継ぐと言うより、ボクが預かっていると思ってるので。(来季 鳥谷が巻き返して)今まで以上のトリになってもらって、もう一回キャプテンをやってほしい!」。新主将を務める事になった福留孝介外野手は、強い思いを口にします。
主に4番打者として打率.311・11本塁打 ・59打点と活躍。通算2000安打やサイクル安打を達成するなど記録ラッシュの今季は「(個人的には)悪くはないけど、チームとして優勝(するという目標)以前にBクラスだったので悔いが残る」シーズンとなりました。
新主将は、チームが勝つために何が足りなかったのか?と訊かれて、「全てでしょうネ。各々が一つ一つ課題を潰して行く事。それを(来年キャンプインの)2月1日にどう表すかだ」と答えます。
「ゲームするに当たって常にゲームに入って行って欲しい。試合中は1球しか動いていないので(全員がそこに集中するべき)」。「自分がやれる事を怠らないようにやっていけば・・・。何も考えずにやってたら一切成長しないと言うこと」。若手が多い猛虎ナインを福留はプロとしてあるべき姿に導いて行きます。
今季まで5年間キャプテンマークを着けた鳥谷 敬内野手は、次のように話しました。
「(福留さんがキャプテンを預かると)そう言ってもらえるのは非常に有難い。キャプテンと言う立場はレギュラーであったりとか、チームの中心であるというのが大前提だと思うし、しっかり自分はその立場に行けるようにやっていかないといけない。今は福留さんを助けながら・・・。チームが勝つ為にキャプテンを置く訳なので(実際に再び自分がなるかどうかは別として)その有難い気持ちを力に代えられたらなと思う」。
13年目の今季は連続フルイニング出場が途切れ、辛うじて全試合出場は継続したものの打率.236・7本塁打・36打点と不本意な成績に終わり、「もう現実的にレギュラーではないし、そういう意味では しっかりまた来年レギュラー獲れるように頑張りたい」と一からの巻き返しを誓います。
まだ決定ではないものの、新春は沖縄かハワイでのトレーニングを計画していますが、「キャンプでケガしない身体を作ると言う事は一番だし、ホントに2月1日からアピールしないといけないので、しっかり動ける状態で自主トレ・キャンプと入れるように準備したいと思っている」と言う鳥谷。不屈の男が挫折を乗り越え、福留が描く『キャプテン返り咲き』の道へと突き進む事を多くの猛虎党も待ち望んでいます。