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2016.12.1
絶望からの再起

兵庫県西宮市の球団事務所で1日 岩貞・藤川・西岡の3選手による契約更改が行われました。

「自分が(先発・セットアップ・抑えのいずれかで)ポジションにおさまる事が出来れば、もう少し違った形になったんじゃないか?」。タテジマ復帰のシーズンも43試合登板で5勝6敗3S防御率4.60と往年の輝きからすれば不満の残る内容に終わった今季は、藤川球児投手にとって「(対戦する打者の顔触れなど)周りの環境も全て新しくなってる状態で取り組んだので、ルーキーのような気持ちで」大いに戸惑いを感じた一年となりました。

再び背番号22を身に纏う来季は、「その背番号に恥じないように(阪神ファンや他球団とそのファンが持っている)藤川球児22番と言う投手像をもっともっと高めなきゃいけない!という風に思うし、汚す事は出来ない」思いがあります。「抱負はもう、とにかく不動心!」・・・何事にもブレない精神で優勝へと突き進む覚悟です。

「(サインは)したと言うか、契約して頂いたと言う言葉の方が正しいですね」。7月20日の巨人戦(甲子園)で見舞われた左アキレス腱完全断裂の悪夢から約5ヶ月。アスリートとしては未だリハビリ段階にある西岡 剛内野手は、これまでの苦悩を神妙な表情で語りました。

「(アキレス腱を)切った当初は、手術するのも もうイイかなと内心自分の中では今後の方向性を勝手に決めていたが、球団の方から、どうにか野球が出来るように心を向けろ!と言う・・そういう配慮の言葉に関しては感謝しても仕切れない。今日この日を契約して迎えられるというのは、やっぱりアキレス腱切った時には考えてなかったから非常に感謝したいなと思う」。

「(阪神に来てから)ケガして、復帰して、ケガして・・繰り返しの3年間でね。(自分の弱さにも直面したが)逆に今後、どんなケガをしても闘っていく姿を見せたいな!」と強く願うようになりました。初めて車椅子での生活を送って「(日本のバリアフリー化がまだまだである事、視線の高さで見えるものが違うなど)色んな事に気づかされた」体験から人間としての深みが更に増したようにも感じられます。

復帰の目処を問われると「それは、ボク自身見えてない。(全治6ヶ月と言うのは日常生活を送れるという意味での)それはあくまで診断であって・・・プロの集団として戦う上でその身体に戻せるか?」は分からないのが現状です。それでも球団やファンの後押しがあり、再起する決意を固めて、前に進もうと心に誓いました。

駐車場に車を止める時には7番の数字を選ぶなど長年愛着を持っていた背番号も快く糸井選手に譲って、5番を背負う事になる西岡。今後は、甲子園に新しい西岡ナンバーをつけたファンが1人でも増えるように不断の努力を積み重ねていきます。新しい背番号が幸運と笑顔を引き寄せる西岡の復活劇をファンは信じて疑う事がありません。

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