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2017.1.21
若手に伝えたいこと

福留孝介外野手が、甲子園の室内練習場で自主トレを公開しました。

今年40歳を迎えるベテランは、約50メートルのキャッチボールを行い「四十肩、調子ええやろ!」と笑顔。順調な調整ぶりを窺わせます。

「ランニングしたり階段を上ったり。下半身をいじめるまではいかないですけど、そういうトレーニングをしています。下半身を作ってからじゃないと、打ったりはしたくないので。今までやってきた自分のやり方を貫いて、ではないですけど、信用して」

例年どおりの調整法で、今は下半身作りに重きを置いていることを明かしました。

「まずはケガをしないこと。そのための下準備の段階ですね。シーズン中も含めて、今が一番細心の注意を払ってやっている時期なので。ケガをせずに体を強く仕上げることを考えながら、慌ててはできないのでゆっくりやっています」

40歳のシーズンに向けて、ケガの予防と体のケアに余念がありません。

今季から、鳥谷敬内野手に代わって新キャプテンに。

「キャプテンとして何かをしなければいけないということではないので。僕自身はやることは変わらず、今までどおりにやっていきたい」と平常心を見せつつ、「年が明けてトレーニングをする中で、トリに会って彼も順調にやっていたし、みんなが元気にやれているのを見れて良かった。鳥谷自身も今年に賭ける思いは強いと思うので、僕のサポートはもう必要ないかもしれないけど、何かサポートできることがあればしてあげたい」と、復活を期す鳥谷を気遣いました。

もちろん、若手選手にもサポートの手を差しのべます。

「若い選手が去年から多くなっているので、ちょっと目を光らせるというか疎かにならないように。キャンプでは、いつでも話をしようと思っています。技術的なこともだけど頭も使ってほしいので、食事に行ければと。朝から晩まで野球をやってもらいますよ。練習が終わったら自分の部屋で、というより、いろんな話をしたほうがいい」

キャンプ中は、コミュニケーションを深める絶好の機会。グラウンドを離れても、相談役として若手選手たちを導きます。

昨季は2000本安打を達成し、サイクル安打も記録。「個人的には良かった」と振り返りますが、「野球は個人種目じゃないので、チームが勝たないとおもしろくない」と、Bクラスに沈んだ悔しさを滲ませます。

「ユニホームを着てプレーしている以上、常に上を目指して自分の一番いいものを出せるようにしたい。でもそれが、チームの成績とリンクしないと。チームが勝つために何をしないといけないのかを一番に考える。僕だけが考えるんじゃなく、チームの若い選手にも考えてプレーできるようになってもらいたい。一緒に話をしながらやっていけたらいいですね」

チーム全体に、『勝つ』という意識を浸透させるために。新キャプテンは、大きくて強くて、そして温かい存在感を放っていました。

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