- 2017.3.2
- 吉兆あり! 必勝祈願
猛虎ナインが2日 兵庫県の西宮神社に参拝しました。朝方降っていた雨が選手達が到着する頃にはすっかり止んで春の陽気に変わり、必勝祈願祭を執り行った吉井良昭宮司(65)も、「神社にとってお祭の前に雨が降るというのは清められると言う事。阪神タイガースにとって、きっと良い年になるのではないか?こんな天候は本当に珍しい!」と目を丸くしています。
「雨かな?と思ったら、晴れて来た。良い事の先駆け(吉兆)かなぁ?)」参拝後、坂井信也オーナーが上機嫌に話します。「(キャンプを選手)全員ケガ無しで終えたのは喜ばしい。(公式戦開幕まで)1カ月ないんやから、徐々に気持ちを引き締めて行かないと」。
必勝祈願から戻り甲子園で集合写真を撮った後、一軍メンバーはそのまま練習に入りました。久しぶりに本拠地で行う外野ノックにはベテラン福留も加わって、浜風舞う球場の感覚を呼び起こします。シートノックでは全体によく声が出て活気に満ち溢れた様子です。
「(ペナントレースまで1カ月を切って)自動的に、自然に気分も変わるだろうし、開幕に近づいて行く。投手も野手も生き残る為にハイレベルな競争をして欲しい!」。金本知憲監督は、猛虎ナインの闘争本能に期待するコメントを発しました。
糸井が移籍後、甲子園初見参でフリー打撃を行って約40スイング中2本のサク越えを放ちましたが、やはり浜風に押し戻された打球が目立つ事について、指揮官は自らの体験を元にアドバイスを送ります。「基本的には45度以上の角度で打ち上げたら無理。(自分も広島から移籍した2003年には)『珍プレー好プレー』に出てきそうな・・打った瞬間ガッツポーズ取ろうかなぁ!と思ったら平凡なフライと言うような事があった。最初は(風を)意識しない方がいい。オーバースイングになるから」。
この日、原口はファーストの守備練習を重点的に行いましたが、金本監督は捕手から一塁をメインに起用して行く方針を示唆。昨季からずっと原口の動向を見守って来た矢野燿大作戦兼バッテリーコーチも、「総合的判断。肩の状態が良くなってる事も判るし(捕手にこだわる)アイツの気持ちも十分考えてる中で、メインとしてはファーストでやった方が、アイツの打撃を生かして行ける。捕手やってたら(シーズン中に)肩の状態が落ちたりする可能性が高いから」と説明しました。
「去年経験もしてるし」原口の一塁守備を久慈照嘉内野守備走塁コーチはさほど心配していませんが、「今後、色々サインプレーとか覚えていかないといけない」と課題を示します。原口文仁選手本人は、「どっちになるか?判らないんで、両方準備して、やれる事をやって行こうと思う」と話しています。
3日には強化試合(京セラドーム大阪)でWBC日本代表と対戦しますが、北條史也内野手は「試合なので自分のアピールをしないと。みんな良い投手なので、そんな投手から結果を残さないといけない」と話します。ドラフト1位ルーキー大山悠輔内野手も憧れのスター軍団との顔合わせに胸を弾ませて、次のような抱負を述べました。「キャンプからやって来た事をしっかり打席でやる事が大事。日本のトップの投手だと思う。やれる事を1球1球 勉強じゃないけど大事にしたい」。
片岡篤史打撃コーチは、「若い選手は、凄くアピール出来るチャンス。将来そういう代表がタイガースから出るに越したことはないし、キャンプからやって来た事を意気に感じて出して行って貰いたい!」と侍ジャパン戦に期待を込めていました。